A氏は事件が発生した昨年6月7日、大阪市内のホテルで羽賀容疑者から依頼を受けた元プロボクシング世界チャンピオンの渡辺二郎容疑者や暴力団関係者に脅され、羽賀容疑者の約4億円の借金を1000万円で放棄する、という確認書に無理やり署名・捺印させられたという。
「A氏は各局のワイドショーに出演。『研ちゃん(羽賀容疑者の愛称)が涙を流して熱く語るから信用した』など語っています。写真誌には羽賀容疑者の元彼女の梅宮アンナと写っている写真も掲載されました」(ワイドショー関係者)
ところが、一部報道によると、羽賀容疑者への債権について話し合いを行った時点で、債権はA氏が他者に売り、かなりの利息がつき、現在では約12億円に膨らんでいるというのだ。
「事件の時点で債権がA氏の手から離れているとしたら、何のための話し合いか意味がありません。A氏は脅されたとはいえ、約4億円の債権を放棄する代わりに1000万円を受け取りました」(同)
そうなると、事件当日、なぜ、A氏から債権を買った人物が同席しなかったのかが謎。さらに、渡辺容疑者の逮捕にも裏事情がありそうだという。
「渡辺容疑者はA氏に約7000万円を貸し付けていましたが、A氏は返済せず、逃げ回っていたそうです。A氏を捜し回っていたところ偶然、事件のあったホテルで発見し同席したところ、こんな結果に。そのせいか、渡辺容疑者は逮捕された時、口許に意味深な笑みを浮かべていました」(在阪のジャーナリスト)
どうやら、羽賀容疑者の債権の行方が今後注目されることになりそうだが、事件のカギを握る2人の人物についてマスコミ各社が争奪戦を繰り広げているという。
「1人は事件現場に同席したというVシネマ俳優。都内にはおらず、関東近郊に潜伏しているそうです。もう1人は羽賀容疑者の多額の借金返済に尽力した某消費者金融の会長の未亡人。この2人が証言すれば事件の全貌が明らかになりそうです。現に、某週刊誌はA氏の周辺を徹底的に洗っており、どんでん返しがあるかもしれません」(同)
羽賀容疑者の所属事務所は、逮捕した大阪府警を人権侵害で訴訟を起こす意向を明らかにしたが、「恐喝は事実。あんなことをしたら府警を怒らせるだけで、詐欺罪の立件も全力で取り組むことになる」(同)と、まだ事態が動く可能性はあっても、羽賀容疑者の置かれた立場が変わることはなさそうだ。