昨年は逃げ切り寸前のところ、スーパーホーネットの強襲に遭い、アタマ差2着と金星を謙譲してしまった。だが、内容は負けて強し。今年は利息を付けて、その分の借りを返す。
最終追い切り(CWコース)でラスト1Fを11秒3と、圧巻の切れ味を披露。休み明けという唯一の不安点を払しょくしてみせた。「超一流馬は変わらないのが一番」。武豊騎手のひと言には説得力がある。
ここまで現役最多のGI6勝を挙げ、うち牡馬混合のダービー、天皇賞・秋、安田記念(2008、09年)を計4勝。実績、実力とも傑出している。
しかも、前述のレースはすべて最も得意にしている東京コース。<5211>と、メンバー最多の勝ち星を挙げている。どの角度から見ても、死角は見当たらない。
普通に走ってくれば、おのずと結果は付いてくると確信する。
興味の焦点はどんな勝ち方をするか、そして2着争いに絞られた。その筆頭には関屋記念で復権を果たしたスマイルジャックを推す。
昨年のダービー2着馬で、潜在能力はGI級。ウオッカの牙城をどこまで脅かすか、注目だ。