−−単独ライブの『根斗百烈拳4』は当て字になっていますね。
松田 これは意味はないんですよ。
Q太郎 でも、このタイトルの歴史は長いんですよ。
松田 このタイトルは7年前から使っています。当時担当だったマネージャーが、「コント、100本やれば」みたいなことを言ってきて、「じゃあ、タイトルはどうしますかねえ」と言ったら、「根斗百烈拳でいいじゃないですか」と言い出して、軽い感じで決まりました。
−−今回は新ネタを20本ということですが、準備は進んでいますか?
松田 着々と進んでいます。6月くらいからはじめました。
−−ネタは松田さんが考えているのですか?
松田 そうですね。今回は僕です。ジョギングしている時に考えて、その時に思いついたことを、家に持ち帰って、なんとなく書き出して、構成が決まったら、風呂に入って携帯でメールに打ち込みます。一人になる空間が一番考えやすいです。
−−ずっと、ネタは松田さんが考えているのですか?
松田 いや、最初の方は相方が考えたり、二人で考えたりしていたんですが…。
Q太郎 徐々に僕が考える割合が減っていって、最終的にゼロになりました。
松田 一昨年くらいに、相方が一本だけ書いたネタが、あんまりだったんです。
Q太郎 そうだったんですよね。
松田 全国ツアーをやっていたのですが、その時の第1回目の新潟公演でやってみて、あんまりだったので、次の公演からなくなりました。きっかけと言えば、これなのかもしれません。
−−松田さんがネタを考えているとき、Q太郎さんは何をしているのですか?
Q太郎 そうですね。遊んでます。まあ、“待つ”ってことです。お風呂に行って、サウナに入ったり、漫画喫茶へ行ったりですね。
松田 でも、遊ばせているのも微妙なので、今回からは、「販売促進部」という部門をつくりまして、チケット完売へ向けて動いていく活動をしてもらっています。
−−「販売促進部」の具体的な活動は?
Q太郎 告知できるところでは、「根斗百烈拳4」が11月2日にありますと、話させて頂いています。
松田 まあ、でもこれは、二人でいる時にできることなんですけどね。
Q太郎 …まあ、活動それくらいですね。
松田 結局、何もやっていないんですよ。
−−このあたり、松田さんは、不満はありますか?
松田 今、聞いているだけでも、不満度が高まりましたね。また、これはお説教タイムが必要です。ただ、常にネタは書きたいと言っているんですよ。
Q太郎 そうなんですよ。肩はあったまっているんです。
−−Q太郎さんは、出来上がったネタに対して、意見を言ったりすることはあるんですか?
Q太郎 ネタの方向性とかに関しては何も言うことはありません。ただ、「何かボケある?」みたいに聞かれた時にはアイデアを出したりします。まあ、採用はされないんですけどね。採用率は2%くらいです。
−−コントは多くの芸人さんがやっていると思います。「これがハイキングウォーキングのコントだ」と言えるところってどんなところですか?
松田 先輩にも後輩にもすごい人たちがいっぱいいるので、そことの違いとなると…あんまり考えたことはなかったですけど、コンビの仲が良い空気感が出ているところだと思います。
Q太郎 そうですね。
−−では、お二人はプライベートでも仲が良んですか?
松田 そうでもないですね。
Q太郎 そうでもないのかい!
松田 遊ばないですからね。まあ、でも学校と一緒です。学校に行ったら、しゃべって仲がいいですが、家で遊ぶとなると近所の人とになるじゃないですか。そんな感じだと思います。
−−ハイキングウォーキングにとって、“理想のライブ”ってどんなものになるのでしょうか?
松田 理想のライブはやっぱり、オープニングから盛り上がって、その勢いで次々にウケて、テンションもどんどんあがっていって、最後は拍手喝さいで終えられるのが最高ですね。今まで、オープニングで失敗すると、だいたい微妙になるので。
−−現時点での実現度は…。
松田 なかなか難しいですよね。過去に2回くらいしか、それに近くて、大成功といえるものはなかったかもしれません。でも、去年のライブは理想に近かったと思います。
−−理想に近づくために必要なことは?
松田 やっぱり稽古ですね。間とかがずれてしまうと、外してしまうので。だいたい稽古からマイナス60くらいで本番を考えなければいけないと思っているんです。緊張だったり、アクシデントがあったりするので。ただ、それで考えてもさらに上回るアクシデントが起こります。(Q太郎を指さして)カレなんですけど…。
Q太郎 僕が舞台に出ていかなければ、いけないところで出なかったり…。
−−結構、大きなアクシデントですね。
松田 そうなんですよ。逆に出ていかなくていい時に、出てったりもあります。収録じゃないんでアドリブで対応になるんですよ。心の中では、「アイツ、またやったよ…」と思っていますが、でも、「これもカレの味でもあるしな」と思うしかありません。
−−間違うたびに、厳しく注意するんですか?
松田 一時期、あきれて、「これも味だよね」って笑っていたんですが、また許せなくなってきて、最近は叱咤激励をするようになりました。
−−Q太郎さんは、間違うことに何か理由はあるのですか?
Q太郎 いや、ただ間違ってます。特に理由はないです。なので、松田さんに注意されても、素直に受け入れるだけです。
−−ちなみに、どのくらいの割合いでミスをするのですか?
松田 1回のライブの中で…。
Q太郎 最低、1回はあります。
松田 それも、デカイのがあります。お客さんもわかるくらい大きなミスです。
−−最後に足を運んで頂くファンの方に一言、お願いします。
松田 今回、はじめて来られる方もいらっしゃると思いますが、たくさんのコントを用意していますので、楽しんで頂きたいです。あと、Q太郎君がいつ失敗をするかも、注目していて下さい。やっかいなことに、ここが一番ウケるポイントだったりするので(笑)。
Q太郎 今年で4年目になります。ハイキングウォーキングも歳を重ねていい味がでてきているので、ぜひ、ご賞味頂きたいと思います。コンビ結成、16年目ですが、ミスをしないようにと強く思っています。
『根斗百烈拳4』
2012年11月2日(金)
開場18:30/開演19:00(約120分公演)
前売2500円/当日3000円
【出演者】ハイキングウォーキング
【一般発売】8/25(土)〜
※先行販売はございません。