9・13後楽園大会でゾディアックに裏切られてしまったTARU。VMの戦力ダウンは否めないが、すでにTARUは次の手を打っていた。
「語学も勉強も出来るし、ワシの側近として西村をぜひ勧誘したいと思ってるんや。心のスキはいくらでもある」
確かに西村も両国大会でまな弟子の征矢学に裏切られたという“共通項”があり、つけいるスキは十分にある。
だが、TARUの真の狙いはそれだけではなかった。「もしVMに入っても、西村には正式なメンバーとしてではなく、本隊の諜報部員として活動してもらう。そうすれば本隊の動きは丸分かり。いわばビジネスパートナーや」とスパイとして雇うハラだ。
さらに「西村よ、お前はジェームズ・ボンドに憧れとるんやろ? だったら簡単なことやないかい」と迫ってみせた。ゾディアック離脱のショックをみじんも感じさせないTARUの極悪計画に果たして西村はどう応えるのか。