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阪神V9超え

 阪神がV6達成へ快進撃、巨人の追従を許さず、トップの座を守り続けている。12球団人気ナンバーワンを証明する観客動員だ。

 ゴールデンウイークが終わった5月6日時点での阪神の観客動員は、主催17試合で71万2064人。1試合平均にすると、4万1886人。もちろん12球団一だ。2位の巨人の方は、同じ17試合で69万4723人、1試合平均4万866人。
 4月29日時点でセントラル野球連盟が発表した1位・阪神の1試合平均が4万835人、2位・巨人は4万1人だから、その差はわずかながらさらに広がっている。
 ゴールデンウイークの30日から甲子園で巨人を迎え、3連戦3連勝した阪神は、観客動員面でも荒稼ぎ。連日、4万6000人を超える、トータル14万372人のファンを集めたからだ。巨人の方も3日からヤクルトに3連勝、3連戦で13万4705人を集めたが、及ばなかった。
 「巨人が勝てば、日本経済が活性化する」というのは、毎度おなじみの巨人・渡辺恒雄球団会長の言葉だが、「阪神が勝てば、日本経済が活性化する」の間違いだろう。12球団人気ナンバーワンは阪神なのだから。その事実が明確になったのは、これまた傑作なのだが、当時巨人オーナーだった渡辺氏の要求した「観客動員の実数発表」だった。

 04年の7月7日、七夕オーナー会議で西武・堤義明オーナーが、「オリックスと近鉄の合併に続き、もう一つの合併の動きがある。4球団ではパ・リーグは存続できない」と爆弾発言。巨人・渡辺オーナーに「10球団1リーグ制度」を懇願した。この球界再編の動きは、楽天の新規参入、ソフトバンクのダイエー買収で「12球団2リーグ制度」が存続されたが、05年からパ救済のために、セ、パ交流戦が実施された。その際に、「交流戦をやり、パを助けるのはいいが、パの球団が実際にどれくらい観衆を集めているのか、実数を知る必要があるだろう」と渡辺オーナーが発言。他のセ・リーグのオーナーも同調して、観衆の実数発表が05年から始まった。
 その結果は、巨人にとってとんだヤブヘビだった。過去に「毎試合、5万5000人の超満員の大入り」伝説を誇っていた東京ドーム神話が完全に崩壊したのだ。途中からさりげなく「満員5万人」に修正した数字までが水増しだったことも暴露されてしまった。東京ドームの実数の収容人員は、4万6000人前後であることが明らかになったからだ。

 一方の甲子園は、実数発表前から「きわめて実数に近い」と言われていたが、その通りで05年から昨年まで阪神が5年連続して巨人を抑えて、12球団トップの座に君臨している。「V9巨人を超えてV10だ」と原監督に対し、渡辺指令が出ているが、それより前に、阪神の観客動員V9超えを阻止しないとまずいのではないか。いくか勝っても人気ナンバーワンの座を取り戻さないと、球界盟主復活は夢の夢なのだから。

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