ホンマかいなと思いながら、そこは行かねばならぬがヲタク記者。JR秋葉原駅電気街口より徒歩1分、ソフマップが入った朝風2号館ビルの5階。日本赤十字社が1日にオープンした献血ルーム「akiba:F」に向かった。
生まれてこの方、血を抜いたことなどない“献血バージン”。恐る恐る扉を開けてみると、そこは近未来的空間。とても献血ルームと思えない。
部屋の中央に目をやればガラス窓の先にいるのは我らがボーカロイド、初音ミク様ではないか。3Dホログラムに浮かび上がったミク様が献血者に勇気を与えるかのように軽快な踊りを披露する。見渡せば部屋のいたるところにミク様のフィギュアが。そのなかの一つにパンチラが拝めるフィギュアも発見! おっと、献血より先に鼻から出血するところだった。
気を取り直し、奥の採血スペースへ。美人受付嬢いわく、献血は通常の献血と、血液中の血小板と血しょうのみを抽出する成分献血から選べるのだという。
部屋は青い間接照明で照らされ、液晶テレビが備えられたリクライニングシートが並ぶハイテク設備。
シートに横たわり、ついに注射針がチクリ。これが思っていたよりイタイのだが、看護師のお姉さんが話し相手になってくれ、リラックスできた。
「秋葉原は献血のメッカなんですよ。平日こそだけど、土日はもう満員。秋葉原にはもう一つ駅前に献血ルームがあって、そこはここみたいじゃなくごく普通の献血ルームなのに満員になっちゃうから不思議よね」
献血後はドリンクや軽食はもちろん、マンガも読み放題。
おまけに無線LANに電源コンセントも完備とAボーイには至れり尽くせりの設備。「ヲタクこそ献血に行く」と知った、秋晴れの午後だった。