◇今週のこの1枚◇プライマル・スクリーム「Give Out But Don't Give Up」(1994年/Creation Records)
常にサウンドは変化し続け、アルバムによってはまったく違うバンドに聴こえたりもします。バンドの歴史も長いので、メンバーの移り変わりも激しいのですが、1990年代以降は安定した人気を現在も保ち続けています。当然ロックファンなら皆んなが知っているプライマル・スクリームです。
世代が私とあまり変わらず、若い頃はpunkの影響が強かったみたいですね。最初の頃は、P.I.L.っぽい楽曲もあったみたいです。それから徐々にdanceミュージックに近づいて行き、rockとの融合を計っていくことになります。アルバムの中にはrockの影は薄まり、technoっぽい作品もあります。ここ最近の作品はまたrockに戻って来た感じですね。
変化し続ける作品の中で、一番rockっぽいアルバムがこの作品です。派手な装飾は無く、サウンドはストレートです。変わったところでは、ジョージ・クリントンが2曲プロデュースをしています。ゲストプレイヤーも多いですね。前回のアルバムが評判が良かったため、初めて予算の多いレコーディングだったみたいです。ボーカルのボビー・ギレスピーは、このアルバムを出した時に、駄作だと評価して、3年間この作品から歌うことは無かったみたいです。それでも今現在もこのアルバムのシングル曲の「Rocks」はDJに好まれてプレイされていますし、個人的にも好きなアルバムです。
現在でも精力的な活動で、アルバムもコンスタンスに発表しています。外国はもちろん日本でもフェスのヘッドライナーを務めています。これからもどのようなサウンドに変わるか分かりませんが、常に世界の動向を把握しているバンドだと思うので、そのサウンドにはこれからも注目したいですね。
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