◇今週のこの1枚◇トラブル・ファンク「Trouble」(1987年/Island Records)
ワシントンDCというとアメリカの首都であり、ハイソな白人の方たちがたくさん住んでいるイメージですが、実際は、中心部が黒人が7割を占め、白人は郊外に住んでいるみたいですね。その中でライブのコミュニケーションツールとして発達して行ったのが、GO-GOミュージックです。
1960年代の後半からfunkが出現して、その流れの中で一番タフな音楽で、今回、紹介するトラブル・ファンクが1970年代の後期にやり始めたみたいですね。ライブ中、途切れることの無いビートが評判を呼び、ワシントンDCからアメリカへさらに世界進出を狙いますが、あまりうまく行かなかったようですね。オーディエンスとのコール&レスポンスも無く、時間の決まった作品という形で表現するには難しい音楽みたいですね。現に、ライブアルバムは多数リリースされています。
クラブなどではライブ盤を流すのがあまりそぐわないので、このアルバムは来日記念での日本編集リミックスアルバムで色々なところでプレイするには便利なアイテムです。
丁度、mixtureの始まりの頃とも時代が被り、より速いビートにオーディエンスが移り変わって行ったイメージはありますね。それでも、それから先のdanceミュージックやfunkミュージックには多大な影響を与えています。今観ても時代と関係なく初めて観た方でも楽しめるライブだと思います。
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