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ノムさん入院騒動の真相

 楽天・野村克也名誉監督(74)が解離性大動脈瘤で入院という、フジテレビ発のニュースに球界は大騒動だ。沙知代夫人が「誰がそんなデマを流したの」と激怒するなど波紋は様々な方面に広がっている。が、今回の一件でよくわかったのは、サラリーマン諸氏にも他人事でない、野村家での肩身の狭い亭主・ノムさんの立場だった。

 フジテレビの夕方のニュース番組で野村氏の入院が流された12日、沙知代夫人は両国国技館で大相撲観戦。帰り際に報道陣に対し罵声を浴びせたという。「そんなわけないでしょ。昨日名古屋、今日は津、明日は大阪で仕事。縁起でもない。そんな状態だったら、相撲を見ている場合じゃないでしょ」と。
 が、罵声を浴びせられるべきは、沙知代夫人の方だろう。入院を隠すために、「昨日名古屋、今日は津、明日は大阪で仕事」と口にしたが、日々野村氏をこき使っている現実を思わず認めてしまった格好だ。
 「ノムさんは鵜飼いの鵜だからね。もちろん鵜匠はサッチー。いくら魚を捕っても取り上げられてしまう。可哀想に」。球界OBたちからこう同情されているのが、野村家での紛れもない現実だ。
 「ワシはユニホームを着て監督をやっているのが健康の秘訣なんや」という野村氏の言葉の裏を、球界OBがこう解説する。「監督をやっていれば、とりあえずシーズン中は野球に専念できる。いくらサッチーでも介入できない。もちろん、オフは日々、講演会、サイン会で東奔西走させられるけどね」。

 だから楽天の監督続投に執念を燃やしていたのだ。が、名誉監督に祭り上げられたために、全国講演会に走り回らされ、危惧される結果となったのだ。今回の入院でしばし骨休めができれば、不幸中の幸いだが、怖い話が聞こえてくる。
 「入院でキャンセルになったある講演会は、さっそく新たな日程が決まったようだよ」と。入院しても次なる講演日程が決まっていくようでは、骨休みにもならないか。芸能界の辣腕マネージャーもかなわないという、沙知代夫人。入院を否定したのは、今後の講演会日程に悪影響が出るのを避けるためとしか思えない。可哀想なノムさん! 球界では深い同情論が噴出している。

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