今回のAKBのケースのみならず、アイドルのコンサートや握手会の違法撮影を試みる輩は、以前よりたびたび出没し、その都度関係者を困らせてきた。2000年代前半にアイドル業界を恐怖に叩き落とした“セクハラ暴言魔”は、シャツの内側に超小型カメラをくくりつけ、セクハラ暴言を吐かれた瞬間のアイドルの凍りついた表情を隠し撮りするのを至上の悦びとしていた。約10年前のモーニング娘。全盛時のコンサートでも、ヒップホップ風の幅広なジーンズのスソの内側にハンディカメラを隠し、盗撮を試みた者がいた(当然入場時の持ち物検査で発見され、カメラは没収)。
そして今回のケースは、「盗撮」を通り越した公然の無断撮影。隠し撮りを試みる側のスキルも年を経て進歩しており、アイドル事務所の警戒心が解かれることはまだまだなさそうだ。