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蘇る! いしだ壱成、どん底から復活できるか?

 かつて、90年代に流行った野島伸司のドラマ作品に数多く出演、人気俳優として活躍したいしだ壱成が、今どん底の中で必死に蘇ろうと努力している。

 人気絶頂だった2001年8月20日、大麻・LSDの所持容疑で逮捕され、有罪判決を受けた事から歯車がずれ始める。2003年に俳優復帰後、支えてくれた元タレントの三宅えみと結婚し子供をもうけるが、破局に終わっている。その後、細々と舞台などの仕事を続けるが、全盛期の勢いはなく、メディアの表舞台から遠ざかっていった。
 そんな苦境の中で、いしだ壱成は役者であることに目覚め、演技する喜びを実感するために中国に渡り、まったく中国語が出来ないところから中国での役者人生にスタートを切った。

 驚くべきことだが、その姿勢は終始徹底しており、なんと中国人の新人俳優たちに交じり、台詞もろくにないようなエキストラからキャリアを始めたのだ。
 この真摯な姿に、感銘する者も増えていき、2010年には中国ドラマの「孔子」の中で孔子の一番弟子である顔回を演じる事が出来た。また2011年には「孔子」を撮影した監督の紹介で、中国語が少ししゃべれる日本人青年という主役を貰えることになった。確実にいしだ壱成は、自分の地位を中国で築きつつある。

 俳優という職業にこだわりを持って、自分の可能性に挑み続けるいしだ壱成の姿勢を評価していこうではないか。
 ちなみにいしだ壱成は大コーラ党であり、しかもよく冷えた瓶に入ったコーラが好きだという。さらに、栓を開けた後は長く空気に触れてしまうと炭酸が抜けるので、最初の一口目しか飲まないというこだわりぶりである。
 勿論、経済的に困窮している今では、このような飲み方は出来ないだろうが、いつかまた瓶コーラの一口目を心置きなく飲める日が来るかもしれない。このコーラに見せるこだわりぶりを、俳優という仕事に対しても発揮して、個性のある、味のある国際派俳優として成長してもらいたいものだ。

 いしだ壱成の中国での一口目は、なかなか辛口であった。だが、その味はいずれ努力で甘く変わっていくであろう。

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