今月の注目は、A-YOSEに昇格した7月以降、上位の常連となりつつある「反抗期フレイバー」。コンビを組んで3年目の「マイミア泰一郎」と「なかがわおさむ」が繰り出す漫才は、時事ネタを俎上にあげ、会場を爆笑の渦に包む。ライブ終了後の楽屋を訪れ、急上昇の秘密を聞いた。
−−好調のきっかけは?
泰一郎「世の中におもしろい出来事が起きていたことが大きいです」
おさむ「時事ネタで勝負していますから」
−−ニュースチェックは、毎日?
泰一郎「はい。芸能界の結婚や離婚の話題、社会問題など、ワイドショーからネットニュースのリアルライブまで(笑)、毎日、見ています」
おさむ「でもほんと、インターネットがあってよかったです。今の世の中は」
−−今月のノーベル賞関連ネタも、タイムリーでしたね。
泰一郎「ライブで披露するネタは全部、1週間以内の出来事から作っています。鮮度が落ちるとダメなので」
おさむ「そのため、いつもライブ直前まで、ネタを覚えています」
泰一郎「大きな話題が起きると、これでネタが作れると思って、ほっとすることもあります。それも変なんですけど(笑)。でも、起きてくれてラッキーみたいな感じにもなってしまうんです。自分の中で」
−−ネタの特徴は?
おさむ「相方の毒舌です」
泰一郎「毒舌といいますか、悪口になってしまうこともあるんですけど、でも、悪く考えているわけではないですよ。こういうふうにも考えられるよね、という切り口を提示しているんです」
おさむ「つまり、ひねくれているということです(笑)」
−−それでコンビ名が「反抗期フレーバー」?
泰一郎「反抗期って、ある意味で毒舌みたいなことだと思うんですよ。なのでまず、反抗期が先にありました。ただ、それだけだと硬いので、ソフトはフレーバーをつけました」
−−反抗したいものは?
泰一郎「う〜ん、何だろう? 大人も違うし、国家権力というわけでもありません。大衆ですかね(笑)。でも、それだと、周りをみんな敵に回しそう…」
おさむ「僕は、フレーバー担当なので、反抗したいものはないです!」
−−A-YOSE優勝へ向けた意気込みを
泰一郎「優勝に匹敵する何かでかいニュースが起きてほしいです。A-YOSEは持ち時間が3分から5分と長いので、1分から2分のB-YOSEよりも、たっぷりと漫才ができます」
おさむ「優勝して、名前を売って、応援してくれるファンの方に恩返しがしたいです!」
A-YOSEで活躍するようになってから周りの芸人たちのレベルの高さを実感しているという2人。しかし、上位ステージでしのぎを削り、メキメキと実力をつけている。タイムリーな話題を毒舌で斬る2人が、ブレイクを狙う。(インタビュー・竹内みちまろ)
【今月のトップ】
B-YOSE
第1位:勝又
第2位:オセロット
第3位:カーリー
A-YOSE
第1位:ダイマル
第2位:シロハタ
第3位(2組):ヴェートーベン・かんがるー
【次回のオスカープロお笑いライブ】
日時:2012年11月16日(金)
場所:関交協ハーモニックホール
住所:東京都新宿区西新宿7-21-20関交協ビル
開場:18:00
開演:18:15 *A-YOSEは19:30から
チケット:前売り1300円、当日1500円(A-YOSE・B-YOSE通し)