この日は、同局の新人アナである井上清華アナと杉原千尋アナも出演していたのだが、フジテレビの就職試験に話が及ぶと、井上アナが「カラオケの十八番を歌ってと言われた」と暴露。これは、カメラテストといって、カメラの前で一問一答形式で質問に答える試験の際に出されたお題のようだが、「チチチって(タイマーが)鳴る中で質問が飛んでくる」ため、追い込まれた状況で歌を歌わなければならなかったと振り返った。
これを聞いた先輩アナである三田アナも同調するように、「私も当時『ビヨンセのものまねをして』っていきなり言われて…」と告白。戸惑いもあったようだが、「腰、振りました」と明かしていた。
これを受け、ネット上ではフジテレビに対する批判の声が続出。「面接官の立場利用したセクハラ」「そんな無茶振りするヤツほんとクズ。アナウンサーになりたくて頑張ってるなら無理して応じるしか無い」「求められるものはタレントや芸人と変わらない」「女のこと舐めきってる」などの声が相次いだ。
「フジの面接スタイルは昔から独特だったと有名です。今はフリーになった加藤綾子アナウンサーも、フジの面接時に『変顔をしてください』や『セクシーポーズをしてください』などと言われ、スカートの裾を膝上まで上げたことを告白しています。それも今ではましなほうで、90年代前半の頃はもっとありえない質問をしていたそうですよ」(芸能記者)
ただし、キー局の場合、こういった傾向になることは、ある程度予測できるともいう。
「地方局は即戦力を求めるため、面接時から原稿読みなど、純粋なアナウンサーとしての素質を見ます。しかし、東京のテレビ局はアナウンス力よりも、その局の色にどれだけ近いかが重要。フジの場合は、バラエティでセクハラまがいのことを言われてもめげないような心の強さが一つの必要な要素だったのかもしれません」(前出・同)
実際、今回の三田アナの発言を受け、「この人はいい意味で割り切ってるのがいい」とプラスに捉えた人もいた。
となると、フジの“見極める目”はある意味間違っていなかったのかもしれない。