10月末日までの数字をまとめたところでは、テレ朝がゴールデン(午後7時〜10時)11.9%、プライム(午後7時〜11時)12.2%でトップ。だが、全日(午前6時〜午後12時)が7.8%で2位に甘んじている。全日は日テレが首位でその差は0.2%である。
だが、テレ朝と日テレとのバトル、結局はテレ朝が勝利の美酒に酔いそうである。残り2カ月はドラマにかかっており、最近のドラマでテレ朝はことごとく勝っているからだ。
水谷豊『相棒』は平均19%で推移。米倉涼子『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』も平均22〜23%と安定銘柄で『相棒』を上回る勢いである。
また、沢口靖子『科捜研の女』も12〜13%と裏切っていない。
対する日テレのドラマはどうかといえば、惨敗に近い状況だ。亀梨和也『東京バンドワゴン』は8.8%でスタートし、以降は下がるばかりで平均8%弱。竹内結子『ダンダリン労働基準監督官』も平均8%台。
「過去の放送済みを流し宣伝に余念がないが、効果は出ていない。上がり目のないドラマをいくら流してもねぇ…、という冷ややかな声も流れている」(テレビ誌担当記者)
この結果、現時点ではゴールデン、プライムはテレ朝がトップになる可能性がかなり高い。残るは全日である。
テレ朝はこの部門を抑えないと三冠王とはいかない。
対する日本テレビ・大久保好男社長は「10月改編は狙い通りの展開」というが、どうみてもくやしまぎれの弁で分が悪い。
「日テレの全日は強いが、テレ朝との差はわずか。いくらでもひっくり返ることは考えられる」(テレビ業界事情通)
新社屋を建て、わが世の春を謳歌するテレ朝、視聴率三冠王も手にすることができるか。