平成9年の防府ふるダビでは吉岡稔真(福岡)児玉広志(香川)を破って優勝。GIIのタイトルホルダーになると、平成18年の奈良西日本王座では金子貴志-一丸安貴の愛知ラインをまくった市田佳寿浩(福井)にマークしてゴール前追い込み快勝している。
33バンクは得意中の得意だが、番手が悪いとインにもぐり込んで外をどかしてからまくる。自在性あるレースぶりは穴ファンにとってはたまらない魅力だ。最近は連続失格とついていないが、もう一度波に乗ればSSクラスと対戦してもひけをとらない粘りを見せる。
西郷剛(69期)も185センチ、100キロ、胸囲110センチの恵まれた体で平成11年の競輪祭では(1)(2)(1)(4)と暴れまくった。
準決では小嶋敬二(石川)、山田裕仁(岐阜)をまくった金古将人(福島)を追い込んで優参を決めた。決勝は吉岡稔真(福岡)を追い込んだ小倉竜二(徳島)の4着に食い込んでいる。39歳になる西郷だが、展開次第ではまくりもある。3コーナーあたりから踏んで外を伸びるケースが多く、直線の長いバンクでは狙いごろだ。弟子の藤田真(89期)も今期からS級に上がり、練習仲間も沢田や藤田と事欠かないだけに、調子を維持する練習は怠っていない。
近畿の3番手を回ることが多いが、地脚のある選手だけに、展開次第でG前は伸びてくる。まだまだ穴党には狙える選手だ。