同映画は、埼玉県民が東京都民から迫害を受け、身を潜める世界を描いた、漫画家・魔夜峰央氏の同名ギャグ作品が原作。二階堂ふみとGACKTがW主演を務め、ともに埼玉解放のために戦う男子高校生を演じている。
一部スポーツ紙によると、映画が公開初週の成績を上回ることは珍しく、前週比100%越えを達成した直近公開作品では、現時点までに121億5000万円の興収を挙げている「ボヘミアン・ラプソディ」に匹敵する数字だという。
公開10日間で累計動員73万9000人、興収9億5820万円を突破。学生からシニアまで幅広い層を動員し、平日も好調に推移していることから最終興収30億円も見込める勢いを見せているというのだ。
「ここまでヒットするとはかなり予想外だった。作品の中でディスられまくっている埼玉県民が拒絶反応を見せるかと思われていたが、埼玉県内の劇場ではなかなかチケットを買えないほどの盛況ぶり。それが大きなヒットの要因となっている」(映画業界関係者)
配給元は東映。かつてはヤクザ映画や時代劇でヒットシリーズを連発していたものの、このところの邦画実写でのヒット作は「相棒」シリーズぐらい。そんな状況だけに、「翔んで埼玉」が“救世主”になったようだ。
「先日の『日本アカデミー賞』で最優秀主演男優賞&最優秀助演男優賞を受賞するなど、評価が高かった昨年公開の『孤狼の血』。東映が総力を結集したが、目標だった興収20億円超えならず。それだけに、『翔んで埼玉』のヒットはかなりの朗報となった」(映画担当記者)
どこまで数字を伸ばすかが注目される。