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シャバに出てきた田代まさし

 元タレントの田代まさしさん(51)が16日、東京・阿佐ヶ谷のロフトAで記者会見を開いた。
 田代さんは覚せい剤取締法違反などの罪で2005年2月に東京地裁で懲役3年6月の実刑判決を受け、先月26日に栃木県の黒羽刑務所を満期出所。この日の夜に同所で行われたトークライブにゲスト出演するため、出所後、初めて公の場に姿を見せた。

 ハンチング帽にサングラス、赤いアロハシャツという出で立ちの田代さんは開口一番「こんな私のために集まってもらってごめんなさい」と謝罪。続けて「まだシャバの生活に慣れてないので体調が優れない。今日も病院で点滴を打ってから来た」と話した。収監中は薬物の禁断症状こそ出なかったものの、極度の不安からくる不眠症にかかり、睡眠剤を処方してもらっていたという。
 出所後に初めてしたことは「コンビニに立ち寄り、刑務所で食べることができなかったチョコレートなどの甘いお菓子を大人買いして、車の中でむさぼり食べた」と告白。「本当は高倉健さんの映画『幸せの黄色いハンカチ』にあった、食堂でビールとラーメンを頼むシーンをやりたかったのだが、騒ぎになるといけないので止めた」と語った。
 現在は親戚のところに身を寄せているが、当面の収入はゼロ。貯金を切り崩して生活しているという。芸能活動再開については「自分からは何もない、白紙の状態」と答えるにとどまった。しかし、収監中に見たテレビ番組で「ラッツ&スターとゴスペラーズがユニットを組んで出演していたのを見て、なんでオレだけ一人ここにいるのかと、ショックで悔やんだことがあった」と打ち明けた。
 再犯の危険性については「刑務所は薬物中毒を治す場所ではない。あんなつらい場所には2度と行きたくないので、自分の気持ちの中で薬物に手を出す気持ちは全くない」と断言。さらに「やめられる自信があるので、病院にもダルク(薬物依存症者の回復施設)にも行くつもりはない」と述べた。

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