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専門医に聞け! Q&A がんになりにくい「毎日の味噌汁一杯」

 Q:年上の友人や知人が、最近、立て続けにがんになりました。特に身内にがんが多いわけではありませんが、自分もそうなるのではないかと気になります。今からできる予防法があったら教えてください。(52歳、小学校教諭)

 A:ひと昔前に比べて、がんの治療は格段に進歩しました。検査方法の種類も豊富で、治癒率も向上しています。しかし、高齢化社会のためでしょうが、病気別の死因のトップはがんで、全体の30%に上ります。
 罹患者も多く、65歳以上の2人に1人はがんになると言われます。かつては結核が不治の病といわれ、猛威を振るいましたが、抗生物質の発見によって激減しました。しかし、がんの特効薬はまだ発見されていません。
 結核のように一定の治療で解決できないところに、がんという病気の本質があります。

●絶対的な予防法はない
 では、なぜがんになるのでしょうか。喫煙はどの種類のがんの発症にも影響するとか、食事が一番関係する、などといわれます。それら個々の情報が、間違っているわけではないでしょう。
 しかし、「なぜ、がんが発病するのか」という根本的原因は解明されていません。ですから、「こうすればがんにならない」とはいえないのが学問的な真実です。
 ただし、特定の明白な情報はあります。よく知られているのが大豆で、厚生労働省の大規模調査でも「毎日、みそ汁を飲んでいると、がんになりにくい」という疫学的な結果があります。

●大豆や醗酵食品を摂取
 大豆やその加工品には、味噌の他に、豆腐、納豆、高野豆腐、豆乳、きな粉などがあります。これらのうちのどれかを毎日摂取することは、がん予防の一手段として役立つでしょう。
 個人レベルの対策としては、体力をつけて免疫力を上げ、毎日の食生活に気をつけることが大事です。穀類、野菜、大豆や大豆食品、醗酵食品などを組み合わせた日本型の食事は、免疫力を上げると考えられています。
 この他、がんの予防に役立つ漢方薬や生薬、健康食品もあります。
 私が勧めているものの一つが海馬補腎丸です。漢方では、がんは老化に伴う腎の衰えによって起こると考えます。漢方でいう腎は、腎臓と副腎を含み、生命エネルギーが宿るところ。海馬補腎丸は、その腎の陽気を補って元気をつけて解毒するので、がんの予防に役立つと考えられます。
 海馬補腎丸には健康保険適用のエキス剤はありません。中国製の製剤が販売されています。
 また、田七人参、海蛇のエキス、紫河車(胎盤製剤)もお勧めです。

岡田研吉氏(玉川学園・岡田医院院長)
東邦大学医学部卒。ドイツ留学中に東洋医学に関心を持ち、帰国後、国立東静病院で漢方を学ぶ。独自の漢方処方で生活習慣病に成果を上げている。著書『さらさら血液が長生きの秘訣』など多数。

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