左腕の中継ぎ投手、ジョン・ラナン(29)が40人枠から外れたため、代わりに松坂が上がった。ただ、松坂に与えられたポジションは先発ではなく、“中継ぎ”で、松坂自身も納得している。
昨季途中、松坂はインディアンスからメッツに移籍。7試合に登板して、3勝3敗、防御率4.42の成績を残した。オフにマイナー契約でメッツと再契約。スプリングキャンプには招待選手として参加し、先発5番手を、ヘンリー・メヒア投手(24)と争った。オープン戦では6試合に登板、23回2/3を投げ、防御率3.04と好成績を残したが、球団は若いメヒアを選択し、松坂は3Aラスベガス行きとなった。
3Aで松坂は2試合に登板、12回を投げ、防御率2.25と安定しており、“中継ぎ投手”として白羽の矢が立ったのだ。
球団公式サイトを通じ、松坂は「もっと長くラスベガス(3A)にいると思っていたので驚いた。でも早ければ早いほどいいので、本当にうれしい」とのコメントを寄せた。
松坂自身、メジャーでの救援登板はレッドソックス時代の11年に1度だけあるだけで、明らかに経験不足で不安はよぎる。
ただ、松坂に追い風も吹いている。先発組のバートロ・コローン投手(40)が腰痛を抱え、メヒアは右手中指のマメをつぶしており、この2人の体調次第では急きょ、先発機会が回ってくる可能性がある。そこで結果を残せば、コローン、メヒアから先発枠を奪うことも夢ではない。
(落合一郎)