中田といえば、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの大先輩であるダウンタウン松本人志を暗に批判するなど、なにかと「物申す」言動が話題になっている人物である。コンプライアンス重視と、“忖度”があふれる現在のテレビ業界にとっては、やっかいな存在となってしまったのだろうか。
「『仕事を整理した』という本人の弁明は、決して強がりではないといえるでしょう。中田は、10月より『オリエンタルラジオ中田敦彦のオールナイトニッポンPremium』(ニッポン放送系)のレギュラーを新たに始めています。この番組はナイターオフシーズンの限定番組ですが、本人の中でも、しっかりと喋れる場を持ちたい思いがあったのではないでしょうか」(放送作家)
さらには、タレント業以外の活躍も期待される。
「中田は、デビューまでの経緯を記した小説『芸人前夜』(ヨシモトブックス)を2013年に上梓しています。そのほか、近年では『天才の証明』(日経BP社)、『僕たちはどう伝えるか』(宝島社)といった著作もあります。これらは、自己啓発書やビジネス書といったジャンルに属する本です。中田はもともと慶應義塾大学卒業のエリートであり、かなり戦略的に芸人を目指しています。今回の行動も場当たり的なものではないでしょう。今後は段階的に文化人路線を歩む可能性もありますね」(前出・同)
オリラジ中田の“本気”はこれから見られるかもしれない。