デイリー新潮(新潮社)によると、事案が起きたのは今年5月の代表合宿。日本アンチ・ドーピング機構が宿泊施設に滞在する福島選手に対し、抜き打ち調査を実施しようとしたところ、彼女が部屋にいなかったという。
コーチらが居場所を探したところ、桃田選手の部屋から出る福島選手の姿が防犯カメラに映っていることが確認された。どうやら2人は、合宿中に男と女の“ラリー”を楽しんでいた様子。なお桃田選手の所属先・NTT東日本によると、肉体関係は持っていないそうで、「話をしていただけ」とのことだ。
かなり苦しい言い訳にも思えるが、桃田選手には否定しなければいけない理由がある。彼は2016年にNTT東日本バドミントン部の同僚選手と闇カジノに出入りし、賭博に手を染めていたのだ。
この件では桃田選手を闇カジノに誘ったとされる選手が協会から無期限の登録抹消処分を受け、NTT東日本からも解雇されている。桃田選手にも同様の処分が下されてもおかしくなかったが、賭けた金額が少ないことや、東京オリンピックでのメダル獲得が見込めることなどから、協会は無期限出場停止、NTT東日本は出勤停止と、温情とも思える処分にとどめていた。
2017年に復帰した際には「心を入れ替えた」と強調していた桃田選手。2018年は好調で、世界選手権で金メダルを獲得するなど競技者としては結果を出しているが、奔放な倫理観は相変わらずのようだ。「性行為をしていた」と認めれば、再び出場停止処分を受ける可能性もある。認めるわけにはいかないのだろう。
桃田選手が代表合宿中に女子選手を部屋に招き入れていたという事実に、ネットユーザーからは「自分の置かれている立場がわかっていない」「復帰に尽力した人を裏切る行為だ」という厳しい指摘が。また、NTT東日本バドミントン部所属する社員であるだけに、「企業スポーツ選手にふさわしくない」「野球部なら退部」「社会人としての自覚が足りない」などと、企業スポーツ人としてのあり方を問う声が上がった。
一方で「結果を出しているんだし、犯罪ではないのだから許すべき」「女遊びくらい誰でもやっている」「スポーツ選手なんてそんなもの」「恋愛してなにが悪い」と擁護する声や、「自室にいなかった福島が悪い」という指摘も。桃田選手にとっては、ありがたい声だろう。
あくまでも2人は「話をしていた」とのことだが、そのような言い訳を信用する人は皆無。自由恋愛とはいえ、日本代表合宿中に女子選手を部屋に入れる、異性の部屋に行くということ自体は好ましくなく、性行為をしていたと思われても致し方がない。
ましてやNTT東日本、岐阜トリッキーパンダースというそれぞれのチームの看板を背負った立場で誤解を与えるような行動を取ることは、社会人としての自覚がないと言わざるを得ない。
特に桃田選手は賭博解雇となってもおかしくないところを温情で「残してもらった」立場。福島選手との不祥事以前にも、スナックで女性とキスする写真が流出しており、女性関係も派手な様子。それでも解雇処分を受けない桃田選手は、企業に所属するスポーツ選手としては、かなり優遇された存在と言える。
世界ランク1位とはいえ、賭博や奔放な女性関係で世間を騒がせる桃田選手が勤務していることについて、NTT東日本の幹部・社員はどう考えているのだろうか。