戦前には前田日明スーパーバイザーから合コン禁止令が下されたミノワマン。ゴングが鳴るや節制のフラストレーションを爆発させ、猛突進していった。20kg以上体重差にもひるまず、果敢に攻めていく勇士に会場からはアウエイのリングにも関わらず「ミノワマン」コールが巻き起こった。
会場の期待とは裏腹にその後は我慢の展開が続く。1R中盤には上から潰され、カメになったところに容赦ないヒザ蹴り。一度はレフェリーストップとなったが、この裁定がまさかの誤審で試合再開となる。それでも戦況は変わらず。
その後も体格差で勝るミンスにおもちゃのように遊ばれ、最後はコーナーでサンドバック状態。ついにパンチの連打により3分46秒、無念のレフェリーストップとなった。
試合後は「自分を壊しきれなかった」とミノワ節をさく裂させながらも「やさしさが出て鬼になれなかった」と本能のリアルプロレスラーは煩悩(ぼんのう)が邪魔をしたことを悔やんでいた。