その一方で、AKB48のファンであることは周囲にちょっと言いにくい、という実例がさまざまに語られている、ネット掲示板での隠れファンの意見が面白い。AKBについての知識はついつい隠してしまう、もしくは、AKBの推しメンバーのことを隠しておかないと世間で生きていけない、などの人はいまだにいるようだ。
以下、簡単にその意見を紹介すると…。
「(そのメンバーのファンであることが)『ありえない』と仲間に言われるのがこわくて、ついつい、前田やこじはるなどの無難なメンバーを“推し”だということにしてしまう」
「わざと河西を“かせい”“かわにし”など間違って読む」
「先輩に『AKBって48人以上いるって知ってる?』と得意げに言われ、『あー、雑誌かなにか…聞いたことありますね』(「57人だよボケ」と心の声)」
「『演歌の子いたよね?』など、友人の情報網にAKBが引っかかりつつあるのを知った瞬間、(キター!!)と思うが、いつもうれしくても平静を装う」
「太田、中川、小島…などの文字を見ると、メンバーの子とは字が違うのに意識してしまう」
「仕事のメールで、取引先の人の名字が<大島>や<高橋>などだと、書きながら異常に興奮している」
「友達がカラオケでAKBの歌を歌っているとき、心の中だけでMIXを打つ」
「『お前のプレイヤーどんな曲入ってんの? 見せて』と言われることがこわい」
「『松井って子いいよなー』とよく友人から言われるがその度心の中で(どいつだー)」
以上、一部の意見とはいえ、出色であろうか。
街の声としては、
「私は友人の前だとつい、『前田っていう人』と言ってしまいます」(30代サラリーマン)
「テレビに出ているメンバーの名前は全員わかりますが、母が北原が映った時、『誰? これ?』と言ったので、『あー、よくわかんない子いるよね』と言い同調してしまった。本当は、大好きな派生ユニット《Not yet》の中でも特に北原のファンなのに…」(20代男子学生)
などさまざまであった。
いまだ一部のファンにとっては、AKBファンを明かすのは、踏み絵を踏むようなものなのだろうか?