なにせまくって11秒2は出す脚と、攻めの姿勢は凄い。京王閣GIIIでは石丸寛之(岡山)の2着に終わったが、直線の伸びはもの凄かった。師匠の吉井秀仁(千葉)なみのガッツが表面に出ているだけに今回は優勝まで狙える。
岩津裕介(岡山・87期)はFIではけた違いの強さだ。GIでも数少ないインを突っ込める選手で、番手の悪い時はバックからまくり追い込みに出る。
これも鋭い。戦法的にラインがあると3番手が多いから直線短い西武園ではあまり人気にならないだろう。単騎では追い上げも怖い。コーナーの広いところだけに外で粘ってからの差しが狙い目だ。
山口貴弘(栃木・84期)は福井ふるダビでまくり脚と先行をうまく使い分ける器用さも見せた。準優では松岡健介(兵庫)を使って一格も二格も上の佐藤友和(岩手)や小嶋敬二(石川)らを破り穴党を喜ばせた。その再現が期待できるのではないか。
とにかくどんな番手でも仕掛けて行く気迫あるレースをみせる山口は、早めのまくりで上位を一蹴するだろう。