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【週刊テレビ時評】日本シリーズ高視聴率の影響でキムタク主演「安堂ロイド」、大河ドラマ「八重の桜」はボロボロ!

 プロ野球日本シリーズが10月26日に開幕した。26日土曜日の第1戦、27日日曜日の第2戦は、ともにテレビ朝日系が生放送したが、初顔合わせとなった巨人と楽天の対戦が新鮮味があって、ファンの興味をそそったのか、視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は第1戦(26日)が22.5%、第2戦(26日)が20.3%と、2戦とも20%の大台を超える高い視聴率をゲットした。

 この影響をまともに受けたのが、第2戦の中継とバッティングしたTBS系・木村拓哉主演「安堂ロイド〜A.I.knows LOVE?〜」(日曜日午後9時〜)と、NHK大河ドラマ「八重の桜」(綾瀬はるか主演/日曜日午後8時〜)だった。

 「安堂ロイド」第3話(27日)は13.2%止まり。初回(13日)は19.2%で好発進したが、第2話(20日)は15.2%で、第3話は初回から6.0ポイントも下げてしまった。前作はいうまでもなく、歴史的高視聴率を弾き出した「半沢直樹」(堺雅人主演)。否が応でも、「半沢」の数字と比較されてしまう「安堂ロイド」だが、この視聴率推移では先行きが思いやられる。

 深刻なダメージを負ってしまったのは「八重の桜」だ。ここ数週、低視聴率にあえいでいたが、27日の第43話は11.5%まで降下。この数字は、これまでの最低だった第14話(4月7日)の11.7%を下回り、過去ワーストの記録を更新してしまった。

 また、初回(9日)の21.2%から、第2話(16日)で16.8%と落としていた堺主演のフジテレビ系「リーガルハイ」第3話(23日)は18.5%と持ち直した。

 昨年の連ドラの王者であるテレビ朝日系「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(米倉涼子主演/木曜日午後9時〜)第2話(24日)は23.1%で、初回(17日)の22.8%を上回り、その強さを見せつけた。

 一方、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」(月〜土曜日午前8時〜)で、主役のめ以子(杏)の母親役で好演している財前直美と、沢村一樹のW主演となったフジテレビ系「家族の裏事情」(金曜日午後7時57分〜)の初回(25日)は、6.5%で散々なスタートとなった。
(坂本太郎)

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