方角は東北東、低い空にのぼる月にご注目いただきたい。日本で観察出来るのは3年4か月ぶり、日本全国で皆既月食が観察できる。
月食とは、満月の際、太陽・地球・月が一直線に並び、月が地球の陰に入る現象。
札幌は午後4時頃から、東京は午後4時半頃から、京都は午後5時過ぎから、那覇は午後5時半過ぎから、およそ2時間程度が、観察出来るタイミングだ。月は、のぼった時にすでに欠けている。かなり低い位置にとどまっているので、観察には注意が必要だという。
AstroArtsさんによれば、「肉眼でもわかるが、双眼鏡で見るのがお勧め」とのこと。「特別な場所ではなくても、見晴らしのいいところなら観察出来ます。都市部でも広い公園や河川敷、ビルの上から見るとよいでしょう」
21日の皆既月食は、2007年8月以来、3年4か月ぶりの天文現象。実は今年、1月と6月にも部分月食を日本で見ることが出来た。年に三回も月蝕を見られるのは、千年単位で稀な出来事だという。
六本木ヒルズ展望台に問い合わせたところ、東北東方面は展望台から観察できるとのこと。全国各地の天文台も、月食観察のイベントを行っている。
因に22日は、一年の間で昼が最も短く夜が最も長い、冬至である。古来は、陰が最も強い死から、陽が再生する境目のこの日を一年の始まりとしていた。その前日に赤い月の兎が見れるとしたら、縁起がいいのか悪いのか、なんともオカルトな気分になれそうである。当日晴れることを、願って止まない。
(幻想戦隊レモネード隊長檸檬)