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注意すべきは油断と“天敵”?首位独走巨人、シーズン後半戦の落とし穴

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原辰徳監督

 借金を背負う他5球団を尻目に、憎たらしいほどの勝ちっぷりだ。

 セ・リーグ首位・巨人の勢いが止まらない。交流戦明けからここまで(先月29日〜今月16日)に残した成績は驚異の「12勝1敗」。現在の2位・DeNAとは7月16日時点で10.5ゲーム差もの大差をつけており、17日ヤクルト戦に勝利すれば他球団の結果次第で優勝マジックも点灯する独走ぶりだ。

 過去には2008年阪神(最大13ゲーム差)、2016年ソフトバンク(最大11.5ゲーム差)のように大失速して優勝を逃した例もあるが、現状ではここから急浮上しそうなチームは見当たらない。そのため、残るペナントレースでは油断や慢心しか敵がいないといっても差し支えないようにも思われるだろう。

 ただ、ペナントレースのその先までを見据えるならば、つぶさなければならない敵がもう一つ存在する。それはここまで11試合を戦い、「4勝6敗1分」と2つの負け越しを喫している広島だ。

 現在リーグ3連覇中の広島に対し、巨人は昨年まで4年連続でシーズン負け越し。2017年(7勝18敗)と2018年(7勝17敗)に関しては、どちらの年も2ケタの借金を背負わされた。

 また、昨年はクライマックスシリーズ(CS)でも広島と対戦したが、結果は「0勝4敗」(アドバンテージの1勝を含む)と1試合も勝利できずに敗退。この数年の間に、巨人に植え付けられた苦手意識はかなり深刻なレベルまで達していることは明白だろう。

 現在の広島は交流戦明けから「1勝12敗1分」と巨人とは対照的に絶不調で、リーグ順位もBクラスの5位。ただ、3位の中日とはわずか0.5ゲーム差のため、まだまだ予断を許さない状況となっている。

 ここから広島にAクラスまで盛り返されると、後のCSで“トラウマ”を呼び戻されるリスクもある。それを避けるためには、相手が弱っているこのタイミングでたたけるだけたたき、その裏で中日(今季10勝4敗)や阪神(同9勝4敗)といった“お得意様”にAクラス入りしてもらう方が都合はいいだろう。

 その因縁の”天敵”とは、19日から敵地での3連戦が予定されている。“鯉アレルギー”の払しょくも兼ねて、今後への布石となるような3連戦にすることは至上命題ともいえそうだ。

文 / 柴田雅人

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