表題曲は、人気芸人が多く所属する選抜メンバー(CIRCUS)ではなく、若手中心ユニット「RED」が担当。吉本坂の中でも人気が高く、ネットでも「アイドルとしてカッコイイ」、「凄く推せる!」との声が多いユニットである。
今回はREDから、池田直人(レインボー)、小寺真理(新喜劇)、榊原徹士、光永の4人にインタビューを実施。握手会や今年の振り返り、来年の展望など、パーソナルな部分を中心に聞いた。
ーー3rdシングルの作詞は秋元康さんが担当しています。楽曲を聴いてどんなことを思いましたか?
池田「今までのREDにない感じで、ライブで盛り上がる曲になるんちゃうかなって思います」
光永「大人っぽい歌詞の中で、ちょっとした子どもっぽさもあって『どういう人生経験したらそんなこと書けんねん!』って思います(笑)。私たちにしか表現できない曲がたくさん詰まっているCDですし、特別感があっていいなって感じています」
ーー男女がキスをする中で踊るMVがネットで話題です。撮影時の思い出をお聞かせください。
小寺「1stシングルは木に登ってダンスして、2ndシングルは回転台があって『3rdシングルは何がくるんやろ?』と思ったら何もない(笑)。(周りに)キスしてる人たちがいたり、装飾とかはあったりするんですけど、『あとは君たちのパフォーマンスに任せましたよ』って言われてるんちゃうか、と思うくらい本当に何もなくて……。私たちのダンスが成長したから(任せられた)なのかなとも思います」
榊原「今回RED全員で肩を組みあってワーッてやるシーンがあったり、カメラが目の前にあって近づくシーンがあったりするんですけど、みんな奥手で全員で背中を押すみたいなことがありました。トットの多田(智佑)さんが一番前に出なかったですね。『俺はええねん』って(笑)」
ーー握手会もたくさんやられていますが、それぞれどんな人がいらっしゃるんですか?
池田「女性の方が多いんですけど、『SNS見ていて吉本坂にも来ました』とか、普段劇場でも会えるんですけど、『ちゃんとお話しして気持ち伝えたかったです』っていう方もいます。『好き』って気持ちを伝えてくださる方もいるので、握手会は、自分の気持ちを伝えられる場所なんだなって改めて思いました。前の曲で、まりこりんさん(小寺)にバックハグをする振り付けがあったんですけど、握手会にまりこりんファンの方が来てくださって、ヤバイ怒られる……って思ったら『ナイスハグでしたよ!』って(笑)。良い方が多いですね」
光永「男の人も来てくれるんですけど、女性のファンの方が多いです。SNSでお洋服をアップしていて、それで知ってくださる方が多いみたいで、私が普段着てそうな服とか、私の髪型をマネしてくれている子がいたり、ショートカットの女の子が多く並んでくれます。すごい狭いんですけど、ボーイッシュ界のカリスマを目指しているみたいな(笑)。本当、メンバーによってファンの方の色が出るなって思いました。隣のレーンを見ていても全然違う!」
小寺「私はほぼ30〜50代の男性が多いです。日向坂46の宮田愛萌ちゃんが私のこと好きって言ってくれていたみたいで、そのファンの方が『愛萌ちゃんが、会いたい。単独ライブのグッズ欲しいって言っていたんで、送ってあげてくれませんか?』って言う方がいました。SNSがある時代にわざわざ報告しに来てくださって(笑)。そういうのが面白いですね。あとは、乃木坂46の松村沙友理さんファンの方が私のところのレーンに来て『内緒だよ』って。でも、それが共演した時にバッチリテレビに映って、さゆりんごさんちょっと怒る……みたいな。だから、男の人の『君が一番』っていうのは信じてないんですよ(笑)。他のところにも絶対行ってる!」
榊原「お子さんからご婦人までいらっしゃいますね。女性が並ぶのもよく分かるんですけど、その中でも(吉本坂は)男女混合だから、自分のファンだけじゃなくていいし、自分のファンがいろんなところに行ってくれる方がありがたいです」
ーー最後に2019年の振り返りと2020年の目標や展望を教えてください!
池田「2019年は(個人活動として)SNSを頑張って、地肩もついたと思うので続けたいです。アイドルとしては、やったことない握手会とか、新しい仕事をたくさんやらせてもらえた年だなって思いますね。2020年は芸人としてコントを頑張っていきたいです。アイドルとしてはとにかく流行りたい!(巷で)『吉本坂が流行ってる』って言われたいです」
光永「吉本坂に入ったおかげもあって、今まで少しずつパワーを溜めてたものがいろいろ実現できるようになったので、2020年はもっと花を咲かせていきたいです。芸人としては、箔を付けたいので、賞レースもちゃんと獲れるよう、ライブ数をもう少し増やそうかなって思います。吉本坂としては、みんなで売れたいです。『吉本坂46が売れるまでの全記録』(テレビ東京系)って番組をやっているんですけど、番組名変えたいと思います。『売れた記録』で行きます!」
小寺「私、みんなに『吉本坂ドリームをみせた一人や』って言われるんですよ。大阪でしか仕事したことなかったし、東京本社に行ったことさえなかったのに、当たり前にいけるようになったし……。新喜劇のメンバーが2期生オーディションを多く受けたのは『小寺ちゃんがいろんな仕事したからやし、そのあたりは頑張ったって思っていいんちゃう』ってお兄さん方に言われたので良かったです。来年は新喜劇も大切にしつつ、東京の仕事もできたらいいなって思います」
榊原「2019年は、吉本坂だけではなく、新選組リアンの10周年ライブをやって、2か所でアイドルをやった感じなんですよ。僕は原点がリアンにあるからすごく分かるんですけど、リアンでやっていた景色と吉本坂で見る景色って全然違うんです。リアンは僕たちをキラキラした感じで観てくれているんですけど、吉本坂は距離で言うと近い。近いけど手に届く人間じゃない感覚があるのがいいし、最大のメリットだなって思います。2020年、吉本坂としてはもっと音楽番組に出たいです。個人的には2019年舞台をたくさんやったので、映像に行きたいですね」
(取材・文:浜瀬将樹)
吉本坂46サードシングル
『不能ではいられない』
【通常盤A】価格:¥1,182+税
【通常盤B(期間生産限定盤)】価格:¥545+税
【映像盤(CD+DVD)】価格:¥1,727+税
『不能ではいられない』
https://www.youtube.com/watch?v=CTaDSi-VdYQ
『STRAY SHEEP』
https://www.youtube.com/watch?v=Zf7Z3DAxQy