吉本坂46には16人の選抜本隊のほかに、3つのユニットがある。ダンスユニット・RED。トレンディエンジェルのたかしらのトリオ・POP MONSTER。熟練の女性四天王らが結集したビター&スイート。注目度が高いのは、REDだ。ミュージックビデオは100万回の再生回数を誇った。このユニットには“偉大な父”を持つメンバーがいると、女性週刊誌の編集者はいう。
「女子高生の藤井菜央ちゃんとのWセンターを担う榊原徹士くんです。彼は元“新選組リアン”のメンバーで、俳優・モデル。芸能界入りのきっかけは、事務所の元先輩にあたる島田紳助さんのプロデュースでした。大学生5人組アイドルユニットとして売り出されたリアンのなかでも、正統派イケメンの彼に島田さんはひとめぼれしています。メンバーは島田さんの番組だった『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)や『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)、『オールスター感謝祭』(TBS系)ほか多くのメディアに登場しましたが、およそ3年で活動を終え、14年に正式解散しました」
榊原にとっては、11年に表舞台から姿を消した島田さんが芸能界の父だった。
一方で、島田さんのように元よしもとではなく、現役のよしもと芸人を父に持つ吉本坂46メンバーがいる。光永(ひなた)だ。父は上方漫才師・ケツカッチンの高山トモヒロだ。
高山は20代のころ、高校時代の親友だった故・河本栄得さんと「ベイブルース」を結成。同期の雨上がり決死隊、なるみ(当時は漫才師のトゥナイト)などと未来を嘱望されたが、94年10月に河本さんが劇症肝炎で急死。残された高山は、「ベイブルース高山」というピン芸人になった。ところが、漫才師の清水圭・和泉修を解散した修からの誘いで、現在のコンビ結成にいたった。
そんな高山の次女にあたるのが、光永。芸人としてはもちろん、舞台俳優としても活動中。芸人ユニット・NALU-SEE☆のメンバーでもあり、メジャーどころでは、朝の子ども向け番組『おはスタ』(テレビ東京系)の元レギュラーメンバーだった。ものまね特番では、Hey! Say! JUMP・山田涼介のそっくり芸人として有名だ。
メンバーは10代から60代までと幅広い吉本坂46。亥年にふさわしく、19年は猪突猛進となるか……。
(伊藤雅奈子)