日本ソフトボール協会は8月2〜12日に行われる「第16回世界女子ソフトボール選手権大会」に向けて、新ユニフォームを発表。宇津木麗華監督や選手たちが大会への意気込みを語った。
☆斬新なお披露目
「SOFT JAPAN」の新ユニフォーム、オフィシャルウェアの発表は華やかだった。カラフルなライトに照らされたランウェイを17人の代表選手が闊歩し、ポージングまで決めるド派手な演出だったのだ。普段グラウンドで見せる厳しく表情は影を潜め、選手たちは柔らかい笑顔を見せていた。
新ユニフォームは「GOLD again, and Over the GOLD」がコンセプト。「ソフトボール日本代表」ではなく、「SOFT JAPAN」として「新スタートを切る」との思いを込めた。ゴールドを基調としたカラーリングは、もちろん東京オリンピックでの金メダル獲得に向けた決意の表れだ。
新ユニフォームについて山田恵里キャプテンは「新たな気持ちになる。いろんな人に着て応援してもらいたい」「ピタッとしているのに伸縮性がある。初めてのロングパンツですが、人工芝のグラウンドでもケガの心配がないのでいい」と笑顔。レジェンド・上野由岐子投手も「軽くてとても動きやすい」「みんなの思いがゴールドに込められている。新ユニフォームで金メダルを」と意気込んだ。新ユニフォームの評判は機能性、デザインとも上々だった。
☆大会に向けて
世界女子選手権は1965年から始まった歴史ある大会。日本での開催は、1970年(大阪)、1998年(富士宮)に続き、今回の千葉で3回目だ。この大会で日本代表は3度の優勝を果たしている。最近では、第13回(2012年)と第14回(2014年)で連覇を達成した。しかし第15回(2016年)はアメリカに敗れ準優勝。16ヵ国で争われる今大会もライバルはアメリカだ。同大会で15回中10回、オリンピックでも4回中3回の優勝を誇る。地元開催の今大会で、是が非でもアメリカを叩いて優勝したいところだ。
宇津木監督も「アメリカを倒して優勝するため、日本リーグ最高のメンバーを選んだ。(アメリカ対策で)左(投手)に強い外野手を入れた」と山崎早紀選手をサプライズでメンバーに抜擢した理由を説明。東京オリンピックを見据え、若い選手を登用したと明かした。若手には「生きた教科書」であるベテラン、山田・上野の姿を間近で見せて育てる意向だ。
今大会はアメリカのデータを集めつつ若手も試す大会だが、SOFT JAPANにとっては優勝が至上命題だ。ムダな試合などひとつもない。2年後、輝くゴールドユニフォームをまとい、一番輝く色のメダルを手にできるよう期待しよう。
取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘