※オリックス7勝11敗1分け
▽22日 楽天生命パーク宮城 観衆26,290人
オリックスが連敗を4で止めた。
4連敗中のオリックスは、15日の西武戦で先発に復帰登板し、4か月振りの勝利を挙げた“太陽の逸材”山岡泰輔が連敗ストッパーを任された。
「調子自体は悪くなかったです。バッターと、ストライクゾーンの中で勝負することができたと思います」と自身のピッチングを振り返っていた山岡は、楽天打線を相手に変化球を中心にした配球で翻弄。6回、2死1、2塁の場面から島内宏明にタイムリーを打たれ、山田修義に交代したが、5回2/3を97球、4安打、6三振、1失点と、できれば6回は最後まで投げ終えたいところだったが、先週の西武戦に続いて先発として最低限の務めは果たした。
打線は、楽天先発の古川侑利に苦戦していたが、4回に伏見寅威がルーキーイヤーの2013年以来、5シーズン振り2本目となる1号2ランで先制。9回には吉田正尚が松井裕樹から、レフトスタンドへ21号ソロを放ち、投手陣を援護。
中継ぎ陣では、山田の後を継いで7回に登板した“オリのジョニー”黒木優太が、持ち味のキレがあるストレートに、精度の高い変化球を披露。再登録された21日に続く連続登板だったが、昨年の良い時期を思い出させるような復活劇を見せた。8回は“オリの神童”山本由伸が登板。由伸も「きょうは感覚が良かった」と振り返っていたが、ペゲーロを手玉に取り、2死3塁のピンチから迎えた今江年晶を140キロを超えるフォークで空振り三振に打ち取るなど完璧なピッチング。最後は“守護神”増井浩俊が3人で仕留めて、オリックスが勝利を収め連敗を4で止めた。山岡は先発復帰後2連勝となる4勝目(10敗)。
5年振りのホームランを放った伏見は「打ったのはチェンジアップです。ノーアウトでしたし、(吉田)正尚になんとかいい形でつなぐこと、中途半端なスイングはしないことを考えていました。いい感じでとらえられたので、抜けてくれるかなと思いましたが、まさか入るとは思いませんでした。先制点を取ることができてよかったです」とコメント。ヒーローインタビューにも選ばれ、久々の一軍でのホームランの味を噛み締めていた。
オリックスは24日からZOZOマリンスタジアムに移動し、4位のロッテとビジター3連戦を行う。
文・写真 / どら増田、垪和さえ