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オリックス担当記者が分析、大誤算だったソフトバンク戦3連敗…CS進出に黄色信号も

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福良淳一監督(オリックス)

 CS(クライマックスシリーズ)出場圏内である3位以上を目指しているオリックスだが、3連勝すれば逆転の3位になれる可能性があったソフトバンクとの3連戦を1勝も出来ず3連敗。ソフトバンクとのゲーム差は5.5ゲームにまで広がってしまった。本拠地、京セラドーム大阪で勝てなかったのは痛い。

▼8月14日〜19日 オリックス戦績
【対埼玉西武ライオンズ メットライフドーム】
14日
●岩本輝(先発はアルバース) 6-7x マーティン○(先発は多和田真三郎)
※延長10回
15日
○山岡泰輔 4-3 高橋光成●
16日
△ディクソン 1-1 今井達也△
※延長12回引き分け
【対福岡ソフトバンクホークス 京セラドーム大阪】
17日
●西勇輝 0-9 千賀滉大○
18日
●ローチ 2-7 ミランダ○
19日
●山田修義(先発は松葉貴大) 4-8 加治屋蓮○(先発は大竹耕太郎)

※110試合49勝56敗5分けのパ・リーグ5位。首位の西武と14.5ゲーム差、CS進出圏内3位のソフトバンクとは5.5ゲーム差。

 パ・リーグでちょっと止められない存在になってきた首位の西武とは、“鬼門”のメットライフドームで今シーズン最後の3連戦を1勝1敗1分けのドローで終え、福良淳一監督も「勝ちたかったけど負けなくて良かった」と安堵の表情を浮かべていた。しかし、今シーズンはチーム事情からなかなか守備の定位置を決められず、守りや走塁ミスが多く、一時は落ち着いたかのように見えたが、夏場に入ってからは再び目立つようになってきた。特にバントミスに関して指揮官は「話にならない。ウチは1-0で勝つしかないんだから、少しでも繋いで得点にしないと」とメットライフドームで苦言を呈していた。

 ソフトバンクも主力を欠いているだけに、オリックスにとっては、T-岡田も復活し、吉田正尚が好調をキープしているだけに、この3連戦は3位浮上、もしくは大接近するチャンスだった。しかし、蓋を開けて見れば勝てそうな気配を感じる試合が、西武戦よりなかったのは何故だろうか。西武戦は「あと1本」という場面はあったが、3試合とも勝てそうな雰囲気を秘めていた。しかし、ソフトバンク戦は打線も継投も線で繋がってなかったように思う。

 首位の西武とは残り5試合、2位日本ハムとは残り8試合、3位ソフトバンクとは残り7試合、4位ロッテとは残り5試合、最下位の楽天とは残り8試合と今シーズンもいよいよ残り33試合になってきた。オリックスは試合の消化が早いので、CS進出圏内対象となる3位以下のチームへの負け越しは許されない状況。一部ファンの間からは監督交代論が渦巻いているが、昨年の秋季キャンプから今年のチームは始動しており、今年の首脳陣がシーズン終了まで諦めることなく、責任を持って試合に臨むのが当たり前のこと。

 現時点でCS進出が黄色信号であることには変わらないが、これはひょんなことから青に変わったりするのもプロ野球の醍醐味。9月以降は6連戦も1度しか組まれていない。あの誤診問題で爆発したような勢いを福良監督やチームには取り戻してもらい、『ミッション・オクトーバー』に突入してもらいたい。

取材・文 / どら増田
写真 / 舩橋諄

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