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A型をO型に変換!? 最新技術で「輸血」の常識が変わる

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提供:週刊実話

 「血液型性格診断」が崩壊する?

 献血者から提供された血液を、安全な「緊急輸血」に必要となる、どの血液型にも対応できるタイプに変える確実な方法が、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の研究者らによって発見された。この発見では、腸内細菌の酵素が、ヒトの血液型であA型をO型に変えたという。

 ABO式血液型には、O型、A型、B型、AB型の4種類がある。どの血液型になるかは、両親から受け継いだ遺伝子により決定されるのだが、A型がO型になるメリットはどこにあるのか。

 「腸内細菌のある酵素は、A型の赤血球の表面にはあるが、O型にはないマーカーを除去するのです。このマーカーを除去することで、血液提供を受けた人の免疫系は、A型の血液をO型だと勘違いし『異物』として攻撃することはありません。こうしてO型に変化してしまうのです。よく知られていますが、異なる血液型の輸血は命に関わる危険性があります。O型の患者はO型の赤血球輸血しか受けられない一方で、O型の血液は、ABO型のどれにでも適合します。つまりO型は、不適合反応のリスクなしに誰にでも輸血できることができるのです」(医療ジャーナリスト)

 緊急を要する医療現場では、適合性を確認するための詳細な検査を行う時間はないケースが多くある。だから医療サービス機関にとって、輸血用にO型の血液を十分備えておくことは非常に重要とされている。

 ところが、英国では人口の7〜8%に当たる人がO型Rhマイナスだが、国民保健サービスの輸血・臓器移植部門によると、全病院が求める血液型のうち、O型Rhマイナスを求める割合は13%と完全な供給不足となっている。

 「そのため、酵素を使って血液型を変えるという方式はこれまでも試みられてきました。ここ数年、B・コロンビア大学のチーム以外でも研究が行われてきたのです。ただ今回の同大の処置が、最も期待できる結果を示しているとみられています」(同)

 血液型O型の性格的な特徴は「明るく適応力抜群」というのが血液型性格判断だ。O型の適用力が医療現場を救う!?

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