同日の午前10時から受付が始まった今回のチケット販売。大会公式サイトには専用のフォームが設けられているが、先着制ではないにも関わらずアクセスが殺到しており、確認時点では申し込みの順番待ちが約1万人となっている状況だ。
販売されているチケットは各試合・席種ごとに様々な価格が設定されており、決勝トーナメント以降は全て万単位の値段となっている。それでもチケットを求める人が多いということは、来年の大会に向けて非常にポジティブな傾向といえるかもしれない。
一方、こうした熱の高まりは、少々よろしくないものにも影響を及ぼしている。それが“転売”だ。分野に関わらず、大規模なイベントが行われる際に必ずといっていいほどつきまとう問題だが、例によって今大会も先行抽選販売されたチケットが転売に出されている。
とある転売サイトに目を通してみると、大会開幕戦である日本対ロシアの「カテゴリーD」が約4万5000円で販売されている。この席種の公式価格は1万5000円なので、約3倍もの高値がつけられていることになる。
また、決勝戦のチケットともなると価格の跳ね上がり方も強烈で、10万円の「カテゴリーA」が約22万円で、19万円の特別チケット「プレミアムシート」が約74万円で売りに出されている。もはや“ぼったくり”の域まで来ているのが現状だ。
大会公式サイト上のチケット規約には「本規約に違反して、第三者に転売され、提供され、処分され若しくは入手され又はこれらの行為がなされる可能性があるとJR2019が合理的に判断した場合、当該チケットの払戻しをすることなく、当該チケットを失効させることができるものとします」との記載もある。無用なトラブルに巻き込まれないためにも、観戦希望の方々には公式を通じてのチケット入手を強くお願いしたい。
文 / 柴田雅人