聞くところによると現在のタカトシのレギュラーのほとんどが「旅番組ばかり」になっているという。
現在、タカトシが冠のメイン番組は4つあるが、うち2つが『タカトシ&温水が行く小さな旅』(フジテレビ)『帰れまサンデー・見っけ隊』(テレビ朝日)となっている。
これらはタカトシがゲストとともに地方へ出かける旅番組で毎週タカトシが全国のローカル線や観光地に出かける番組。「小さな旅」が月に1回〜2回、「帰れまサンデー」が毎週の番組なので単純計算で毎週1〜2回は旅ロケに出ていることになる。確かにこれは売れっ子芸人にしては多すぎる。いったいタカトシのふたりに何が起こっているのか。
とある番組製作会社のディレクターはこう語る。
「タカトシは数年前までゴールデンのレギュラーを何本も持っていましたが軒並み打ち切られ今はゴールデンからほぼ撤退しています。原因は彼らのMC力不足でダウンタウンやナイナイのような吉本の看板になるのは無理だったということです」
確かにタカトシの冠番組は『お試しかっ!』(テレビ朝日)『ほこ×たて』(フジテレビ)『クイズ!それマジ!?ニッポン』(フジテレビ)などメインMCのゴールデン番組は多数あったが2015年以降はMC番組が激減。サブに回ることが多くなっていた。
「ですが彼らがさすがだったのは若さを利用して過酷な旅番組へ積極的にチャレンジしたことです。通常、売れっ子になればなるほど拘束時間が長く体力的にキツイ旅番組はやりたくなくなるものですが、彼らは文句も言わず淡々と役目を果たしていくので非常に使いやすいようです。今はどこの番組も準備や手間のない旅番組をやりたがる。そんな状況に知名度バツグンでフットワークの軽いタカトシのふたりは今のテレビ業界で使いやすいタレントだったということでしょう」(某番組ディレクター)
もっともタカトシ側も旅番組ばかりの現実に危機感を抱いたのか『帰れまサンデー・見っけ隊』は月に1回はサンドウィッチマンがタカトシの代理で進行を務めている。
数年後、タカトシが「旅芸人のキング」としてゴールデンへ返り咲く日は近いか…?
(文:角田しげお)