この「松竹梅」のCMをめぐっては、90年代にあるハプニングも起こっている。それがとんねるずの石橋貴明への激怒事件だ。
「『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ系)の企画で、石橋貴明と定岡正二が罰ゲームで石原プロモーションで雑用をした時に、石橋に対するドッキリとして仕掛けられたものです。舘ひろしが企てたもので、渡と対面時に『松竹梅』『いいジャケット着てるな、テツ』と石橋が言うもの。すると、渡が机を蹴り上げて激怒し、『松竹梅はシャレできくけどな。なんでお前に俺がテツって呼ばれなきゃならないんだ』と怒り出したのです。すぐにドッキリであるとバラされるものの、石橋は顔面蒼白。舘からは『顔色悪いよ』とツッコまれていました」(芸能ライター)
この渡の怒りには石原さんとの絆も関係している。
「実は渡を『テツ』と呼べるのは石原さんだけなのです。渡は生前の石原さんと公私ともに行動し、石原プロモーションが経営危機に陥った時にも、自ら仕事を取ってくるなどして再建に尽力した人物です。渡は2015年に心筋梗塞を発症し、現在はリハビリ中で、芸能界への本格復帰はかなっていませんが、石原さんから受け継いだ松竹梅のCMだけはなんとしても出演したかったのでしょう」(前出・同)
これを受け、ネット上では「お正月の名物CMっていうのはやっぱりあるよな」「今年も渡の兄貴の勇姿が見られるのは嬉しい」といった声が聞かれた。今年も年末年始の風物詩が見られそうだ。