謎の男性は、長髪を後ろで束ねて口ヒゲを生やし、背中に「全国行脚中」と書いた服を着て全国各地に出没。「桑名正博の長男で、乃羅(のら)です」と名乗り、ラジオ番組に出演したり、全国各地の飲食店などで、桑名さんのヒット曲「セクシャルバイオレットNo.1」などを歌ったという。
それだけにとどまらず、客から“おひねり”を受け取り、インターネット上には同様の被害を訴える書き込みがされ、ワイドショーにとっては格好のネタに。“ニセ長男”を直撃した番組もあるが、本人は“リアル長男”を主張している。
「母親が銀座のホステスと吹聴しているが、本人に知り合った人があれこれ聞いても、事実関係におかしい部分がなさそうで、すっかり信じ込んでしまっているようです。桑名さんの(離婚したアン・ルイスとの間の本当の)長男で歌手の美勇士は各番組に引っ張りだこ。一気に知名度が上がったので悪い気はしていないはずです」(ワイドショー関係者)
番組に出演する専門家たちは声をそろえて、「死者に対する名誉毀損には当たらない」と断言。
そのため、“ニセ長男”の行動を制御できない状況だというのだ。
「もし、“ニセ長男”が桑名さんの名前を出して、まとまった金額を詐取していれば詐欺罪で逮捕できるが、今のところ“被害額”は少額でなかなか逮捕に至るレベルではない。ワイドショーで頻繁に放送しているので、全国各地に“ニセ長男”として知れ渡れば注意喚起になりそうだが、このままだと“落としどころ”がない」(芸能記者)
果たして、“ニセ長男”の狙いは何なのか?