出席者達は、2月に母親の葬式前日に自らの命を絶ったマックイーン氏を追悼のために、遺族や友人と共にロンドンのセント・ポール大聖堂に集った。
キャノン・ジャイルズ・フレイザー牧師は式典開始にあたり、マックイーンに対し「公衆の目にさらされた人生でありましたが、華やかなものであったと同時に、傷付き易く世捨て人のような人生でもありました。きらびやかな世界にいるのに、故郷の東ロンドンや愛する人に対しての恩を忘れることはありませんでした」と追悼の辞を述べた。
心に刻まれた式典には、ビョークとスコットランドのバグパイプ隊による『ブレイブハート』の演奏が添えられた。
享年40歳のマックイーン(本名リー・マックイーン)は1996年から2003年の間で4回に及びブリティッシュ・デザイナー・オブ・ザ・イヤーに選出され、ファッション業界への功績が称えられてCBEが授与されている。
彼は多量のコカイン入りのカクテルと睡眠薬、精神安定剤を摂取した後、ロンドンの高級街メイフェアー地区にある自宅のクローゼット内で首を吊っている姿を発見された。
当時、カール・ラガーフェルドは、「彼の作品はとても興味深く、凡庸とはかけ離れたものでした。いつも死に関する魅力を感じる点があったと思います。彼のデザインは時々非人間的でした。死と戯れ過ぎたことで、死に惹かれてしまったのかもしれません」と話していた。