IWGP王者になった瞬間から「イノキ〜ッ!」と打倒・猪木を掲げて「対戦したいのはアントニオ猪木」とゴリ押ししてきた中邑は、ここまで本人ではなく、IGFサイドの回答にハグらかされてきた。
ついにこの日は猪木本人から返答が返ってきたが、猪木会見が夕刻だったこともあり、これに対して会社を通じてコメントなどで反応を示すこともなかった。
ただ、今回の猪木の“呼び出し”には一切「いつ」「どこで」「どのように」という具体的なものは明示されずじまい。なにより中邑からしてみれば、肝心な「闘うのか」「闘わないのか」という部分も“出頭要請”という釈然としない回答に終わった。
かねてからIGFの11・3JCBホール大会への来場については「悪いけどJCBには行かないよ」と明言しており、仮に今回の猪木の「来い」が11・3のことだけを指すなら、このさき両雄が交わることはないとみていい状況となった。
今回迷わず「かかってこい」と言わなかった「燃える闘魂」が、中邑の目には「迷える闘魂」に映っていてもおかしくないが、今後の展開次第ではひと悶着あってもおかしくないだけに、まだまだ予断を許さない状況が続きそうだ。