ブレーク前、大胆に脱いで大成功。常盤貴子。
今から20年ぐらい前、連続ドラマ「悪魔のKISS」で風俗嬢を体当たりで演じた常盤貴子。実は彼女がトレンディドラマなどで人気に火がついたのはこの少し後で、人気が出てから「悪魔のKISS」で見せた上半身ヌードを再放送などで見せまいと、所属事務所がドラマの版権を買い取ったいきさつが。同時期に売れていた和久井映見などに比べると、顔立ちが大人っぽく、期待が低かった分ヌードで勝負した常盤。ドラマで脱いでからその後トップに登りつめた、数少ないタイプの女優でもある。
どうしてもやりたい役だったから、大胆ヌードもOK。吉高由里子。
史上最年少で芥川賞を受賞した金原ひとみが原作、有名舞台演出家・蜷川幸雄が映画化した話題作『蛇にピアス』で、オールヌードを披露した吉高由里子。現在のトリスウイスキーハイボール缶のCM「トリスとソーダを入れるだけ!」などで見せる楽しい感じとは別人のような大胆でクールな演技を披露。今やドラマや映画でひっぱりだこの吉高、当時はヌードシーンがあってもどうしても「世界の蜷川」の作品に出たかったという。ちなみに吉高の濡場の相手役は、映画『白夜行』で堀北真希ともベッドシーンがあったイケメン高良健吾。今後一番の注目俳優だが、『蛇にピアス』公開時には吉高とのデートが報じられた事も。吉高由里子は4月に主演映画『婚前特急』の公開が控える。
お嬢様女優かと思いきや、全裸で自慰行為。星野真里。
昨年9月まで放送していた志村けん司会の情報バラエティ番組『元気家族テレビ となりのマエストロ』(TBS系)で、長女・真理として出演していた星野真里。(長男次男はタカアンドトシ、妹は田中美晴、お母さんは宮崎美子、お父さんは志村けん。)青山学院大学文学部フランス文学科卒業という高学歴の星野は、ほんわかしたお嬢様女優かと思いきや、映画『さよならみどりちゃん』(2005年、古厩智之:監督)では西島秀俊と激しいセックスシーンに挑んでいる。西島演じるユタカに言われるままに自慰行為まで披露し、スリムでバストも小さ目ながら、星野は南Q太の原作漫画以上のエロティックなゆうこ役を演じた。演技は高く評価され、彼女はその後も女優として着実なキャリアを積んでいる。
この3人以外にも、ドラマで共演した先輩女優・ 川島なお美に感化され、勢いで20歳の誕生日にヘアヌード写真集『NUDITY』を出してしまった菅野美穂や、映画『ベロニカは死ぬことにした』(2005年)で初めてヌードシーンに挑戦し、その後フジテレビ系ドラマ『SP』でブレークし、期待されていた『龍馬伝』では一切肌を見せなかった真木よう子など、安定した人気を確保する前に自らヌードになっている女優は多数。このタイプは演技力にも自信がある女優が多い為、脱いでもその後のキャリアに一切影響していないのが特徴だ。実力派は「売れる前に脱ぐ」が、これからは主流か。(コダイユキエ)