日本勢4連覇に挑む渡辺久信監督は「日本代表として、この大会に出れることをうれしく、そして誇りに思っています。優勝目指して頑張ります」と意気込んだ。
しかし、日本シリーズで負傷した中島、細川は欠場。石井一、西口、守護神・グラマンらが登録を外れるなど、戦力ダウンは否めない。韓国メディアからは「彼らが出場しないで、SKワイバーンズ(韓国)に勝てると思っているのか」と手厳しい質問も飛んだ。
だが、不安はそれだけではない。「日本シリーズが終わって精神的にフワッとなっていると思う。スイッチを入れるのが難しいんじゃないか。こちらは、去年以上のパフォーマンスができると思う。西武戦には18番(エース、潘威倫)が投げると監督は明言している」(統一ライオンズ関係者)
昨年準優勝に終わり、雪辱を期すSKの金星根監督も「我々は優勝するつもりでいるので、(金広鉉投手は)なるべく初戦の西武戦では投げさせない」と決勝までエース温存を示唆した。
各国代表から完全に目をつけられてしまった西武。手負いの獅子にとって、アジア制覇の道のりは果てしなく険しい。