「遠藤(前農相)の次は誰だ?」と、永田町ではこの話題一色。そんな中でささやかれているのが“やる気マンマン”の舛添要一・厚労相。就任早々にもち上がった前九州厚生局長の金銭授受に素早く指示を出したり、原爆症に認定基準の見直しにも着手するなど、リーダーシップを発揮している。しかし、テキパキした実務とは対照的に、週刊誌に早くもスキャンダルをスッパ抜かれてしまった。
「政治家に義務付けられている資産公開では明かされていない神奈川県・湯河原にある別荘の存在がバレてしまったのです。実は別荘だけでなく世田谷区の自宅も、妻が代表を務めるファミリー企業の名義になっている。舛添氏は資産公開で『不動産はなし』となっていたのに、実は億単位の財産があったわけです」(政治部デスク)
さらに、艶福家で知られる舛添氏は女性問題の不安もつきまとう。
「過去に二度離婚し、96年に現在の雅美夫人と三度目の結婚、2人の子供がいる。その他にも2人の愛人に生ませた子供3人(認知済み)もいる。セックスは強いと公言してはばからない女好きですから、まだ何かある、と野党は狙っています」(野党関係者)
次々と出てくる「金」の問題に与謝野薫・官房長官、麻生太郎・幹事長は、頭を抱え込んでいるという。もちろん、安倍首相は、まったく覇気がない。
「去る6日に官邸で新聞社の論説委員や民放の解説委員らと懇談したんですが、その席上、安倍首相の覇気のなさに多くの記者が驚いたといいます。身体の具合でも悪いのか、発音もボソボソで、目はうつろ。この異様とも思える憔悴ぶりに誰もが“政権末期か”と思ったそうです」(民放関係者)
10日からいよいよ国会が始まる。参議院を制した民主党が、安倍内閣をどう追い込むのか見もだと期待していたが、民主党も同じくスキャンダルまみれなのだ。それも「下半身」スキャンダルだから始末が悪い。
参院選の目玉ともいえる“さくらパパ”横峰良郎議員の「愛人」「ハレンチな飲みっぷり」「賭けゴルフ」スキャンダル。横峰議員は、報じた週刊誌と「愛人」を名誉毀損で損害賠償訴訟を起こしたが、週刊誌は2弾、3弾と横峰議員のウソを追及すという泥沼状態になっている。
また、自民党前参院幹事長の片山虎之助氏を破った姫井由美子議員にいたっては「ぶってぶって…のM性癖の不倫疑惑」をスッパ抜かれてしまった。姫井議員も、まず6年間の不倫疑惑を報じられ、続いて下着姿のスッピン寝顔を報じられたのだ。
「小沢代表は横峰、姫井議員を呼び“マスコミに変に取り上げられないように”と事情聴取の上、厳重注意したといいます。民主党の中には、“政権が近づいているというのに、なにを考えているのだ”と激怒する議員もいるといいます。政府・与党を襲う『政治と金』問題をめぐり、民主党は“説明責任”を金科玉条に追及しているが、横峰、姫井両議員が説明責任を果たしているとは言い難い」(自民党関係者)
まさに与野党ともスキャンダルまみれ。果たして“政界秋の陣”は、どんな攻防が繰り広げられるのか。注目される。