これは移動動物園を営業している園長さんがおりの中にある資材を取ろうとした際に誤ってカンガルーを逃がしてしまったミスであるのだが(しかしカンガルーを捕まえたのは逃がしてしまった園長さん自身であるという…カッコいい!)しかし、これはなにも滋賀県や関西地方だけの話ではない。
宮城県では2003年から野生のカンガルーの目撃情報が多数寄せられているというのだ。カンガルーはご存じの通りオーストラリアに住む動物。カンガルーは寒さに弱く、雪の多い東北地方には住めないはずである。何故、カンガルーが生息しているのかといえば…これは全くの謎らしい。
しかし、最初の目撃から7年が経過した今でも「田んぼをピョンピョン飛ぶ動物を見た」「カンガルーの親子連れを見た」等の報告があとを絶たずこの手の「帰化系動物」の目撃情報としては意外と信憑性があるのでは…と思う。
さて、野生のカンガルー親子が本当にいるとすれば、日本中がカンガルーだらけになってしまう危険性があるのではないか?
カンガルーだらけになったら、日本人はどうすればいいのか?
筆者は「UMA三賢人」としても活躍している作家の中沢健氏に野生のカンガルーについて聞いてみた。
中沢「宮城県の野生カンガルーは有名ですよね。実は先日、「BLACK BOX」(マイウェイ出版)という雑誌の企画で茨城県のUMAを探しに行ってきたのですが、日本カンガルーは宮城だけではなく茨城でも目撃情報があるんですよ」
−−えっ!! 本当ですか?
中沢「ええ。ですが、情報元が『こたえてちょーだい!』なので、あくまで噂だけですが…ちなみに僕が子供だったころ地元(茨城県筑西市)で野生のコアラを同級生が目撃しています。もしかすると温暖化や臨界事故の影響か何かで、茨城県はオーストラリアに近づいているのかもしれません(笑)」
−−ええ!? コアラまで!? でも、カンガルーにしてもコアラにしても日本にいたら危険じゃないんですか?
中沢「コアラはともかく、カンガルーは怖いかもしれません。カンガルーといえばボクシングですが、カンガルーのパンチ力というのは実はたいした事がないんです。むしろ怖いのは尻尾を使ったとび蹴りです。カンガルーの足には鋭い爪がついているので、蹴られたらひとたまりもありません。穂積くん(筆者)の大好きな怪獣、ゴロザウルスは『怪獣総進撃』でカンガルーキックを使ってキングギドラを蹴り倒していますよね! それくらい強力なんですよ!(興奮)」
−−『キン逆』ではキングコングも餌食になってますからね!(興奮)
中沢「(気を取り直して)でも、本当の恐怖は交通事故です。カンガルーの。オーストラリアの道路では「タヌキに注意」みたいな道路標識があります。僕自身はカンガルーが日本中に繁殖したらとても楽しいと思うのですが…日本がカンガルーに対して優しい国であってほしいです。ハイ」
中沢氏は最後にそう締めた。
温暖化や臨界事故はさておき、確かに今年の夏は例年にない猛暑日が続き、暖かい土地に住むカンガルーにとってはとても過ごしやすい季節であった。滋賀県の逃走カンガルーも故郷のオーストラリアを思い出して、おりから飛び出してしまったのかもしれない。
野生のカンガルーが東京に現れる日も近い!?
※画像は「日本カンガルー想像図」イラスト:中沢健
(昭和ロマン探求家・穂積昭雪(帰化生物ネタ好き 24歳) 山口敏太郎事務所)
【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou