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「私、テレビの味方です」松浦亜弥 仕事が減ってめっちゃホリディ状態!?

 「松浦亜弥(21)」と書いてハッとした。もう、あややは21歳になったんだ!デビューしたのが2000年の秋だから14歳のこと。翌年の4月、「ドッキドキ!LOVEメール」でCDデビューを果たした際は国民が度肝を抜かれたものだった。それは「こんなヤツが兵庫県にまだいたのかよ!」という驚きと、「14歳にして、このスキルの高さはいったいどういうことだ!」という仰天だった。アイドルになるべくして生まれてきた“神の子”だと思った。
 同年、「トロピカ〜ル恋して〜る」「LOVE涙色」でアイドルヲタ以外のファンを広く獲得し、2002年にリリースした「桃色片思い」「Yeah!めっちゃホリディ」で人気は頂点に達した。この時、あややはまだ中学生だった。
 しかし、である。いつからかあややをトップアイドル視する声は聞かれなくなった。2001〜2002年には時代を代表するアイドルだったあややを、ブラウン管で姿を見掛ける回数もめっきり減った。今秋の時点で地上波でのレギュラー番組は「メレンゲの気持ち」(日本テレビ系)しかなくなった。8月29日発売のシングル「笑顔」はオリコン初登場16位と低迷。1万枚に届かなかった。

 ここで考えたいのは、その原因である。あややはなぜお茶の間から見放されたのか?
 一つには、消費速度だ。アイドルだろうがなんだろうが、人々はあっという間に消費して、あっという間に忘れ去る。“過去の人”といったら言い過ぎだが、いわゆるアイドルとしてのすっかり旬は過ぎているわけだ。それを人々は感知している。あややに飽きれば、長澤まさみ(20)に興味が移るだけの話だ。
 そして、もう一つ。事務所のプロモーションだ。所属タレントをどのように位置づけ、時代に適応させていくかを考えて、実践するのは事務所の仕事であるのは言うまでもないが、あややの所属事務所ほど時代性を無視している事務所も珍しい。いわゆるヲタ向けの商売しかしなくなってしまって久しい(それが儲かっているのだから、問題はさらに複雑化している)。
 それを痛感したのが、今月5日深夜スタートの新番組「業界技術狩人ギョーテック」(テレビ朝日系)にゲスト出演したあややのセリフを聞いた時だ。司会の藤井隆(35)が「あなたのお仕事は?」と聞くと、あややは「みんなを幸せにすることです。ちなみに、私は生まれる前からアイドルです(満面の笑みとピースサインで)!」と答えてのけたのだ。
 もちろん、あややは今でもトンデモなく可愛いだろう。だが、現在もあややをアイドルとして必要としている国民がどれだけいるのだろうか?あややのピースを見て、そんな疑問が浮かんでしまったのだった。

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