西川は報道陣とY&M藤掛第一病院・藤掛院長の受け答えについて、「あまりにも酷いと思った」と前置き。その上で、「病院の側から言わせると、ほっといたまま患者さんのことを、全く見ないご家族がいるのも確かなんですよ。一週間暑かったらご家族が声を上げられるんですよね。それなのに上げてないんですよ。で、見殺しにしてるっていう事態もちゃんと考えなきゃいけないんじゃないですかってことは私は思いますね」とコメントする。
杉村太蔵が「家族が悪い?」とツッコミを入れると、「家族が悪いとは言わないです、病院が悪いです。でも、やっぱりそれを良しとしてしまったご家族もやっぱり…。みんなで支え合っていかなければいけないんじゃないのって…。終末期医療については」と発言。病院の責任としながらも、家族も声を上げるべきだったのではないか」という見解を示した。
この発言にネットの反応は真っ二つ。「温度のことは当たり前にやると思っていた家族にも責任がある」「たしかにそうだと思う。どうして抗議しなかったのか」「家族も見捨てていたのだと思う」など、西川の「家族はどうしていたのか」という意見に賛成の声も。
一方で、「お金を払っているのだからしっかり管理するのは当然」「仕事でなかなか行けないケースもある」などの反対意見や、「家族は病院側に意見できる立場にない。クレームを入れると何かされそう」「ゴタゴタ言うなら出て行けと言われる」との指摘、そして、「正論だけど論点が違う」という声もあった。
西川は病院の対応については「責任がある」と認めており、擁護しているわけではないが、彼女が言うように家族が付いていれば、「暑い」「なんとかしてくれ」とクレームを入れることはできたことも事実だろう。
ちなみに、この事件では藤掛院長が「病院の対応に問題はなかった」と見解を示しており、責任を取ろうとしていない。その対応は医療従事者として最低限の良心を持ち合わせていないといわざるを得ないもので、このような人物が医師であることに、驚きを隠せない。事件を見る限り、壊れたエアコンに代わる暑さ対策を十分にしていなかった模様で、相応の罪を償わねばならないことは明白だ。
その一方で、家族が声を上げるチャンスがあったこともまた事実。このような事件を二度と起こさない意味でも、西川の言うように「終末期医療」のあり方について、国・民間ともに考えていく必要があるのではないだろうか。