番組では東京医科大で2011年ごろから入試の際、女子受験生の得点を減点し、女子の合格者数を抑制していたことを紹介。女性は結婚や出産を機に離職する人が多く、その対策であるとされていたが、情報番組で取り上げられるたびに、多くのコメンテーターらが「女性軽視」などと批判していた。
しかし、自身も現役の医師である西川氏は、この問題について聞かれると「当たり前です」と予想外の言葉を口にする。そして、こういった操作をしているのは東京医科大に限らず「全部がそう」であると、言い切ったのだ。
西川氏によると、成績順に人数をとってしまうと「女性のほうが優秀だから、(合格者が)女性ばかりになってしまう」とのこと。すると、体が重たい人を抱えるなど力仕事を要する「外科医の数が少なくなってしまう」と指摘し、「やっぱり外科医になってくれるような男手が必要」と東京医科大の対策に一定の理解を示していた。
実際のところ、外科医を目指す女性は少なく、男性のほうが圧倒的に多いようだ。西川氏は「女性と男性の比率はちゃんと考えてないといけない。男性ができることと女性ができることって違うから、それは(合格者の)比率として違っても仕方がない」とまとめていた。
これを受け、ネット上では西川氏に批判的な意見が集まると思いきや、意外にも肯定的な意見が多数。「差別と区別の違い。適材適所だから男女平等じゃ社会は回らない」「揚げ足をとるコメンテーターとは違う。まっとうな意見」というものから、「西川女史を見直した。男性には男性の女性には女性の役割があるってこと」「風潮に流されず意見を言えることは素晴らしいと思った」など、西川氏を称える意見も寄せられたのだ。
ただ、「裏でやっているのが問題」という声があるように、大学側に問題があるのは事実。しかし、ただ叩くのではなく勇気をもって自身の意見を示した西川氏には多くの人が好感を持ったようだ。