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優待株400銘柄以上保有 元棋士・桐谷広人氏が勧める超お得な株主優待企業はコレだ!

 取材当日、桐谷さんが穿いていたズボンは、スポーツ用品店『アルペン』の優待券で買ったものだった。同社は株主に500円の優待券を配る。アルペンは埼玉の川口にアウトレットショップがあり、桐谷さんはそこまで自転車で出向き、500円優待券で買った。
 「ストレッチが効いていて、自転車を乗るときに便利なズボンなんですよ」
 と、桐谷さんは笑う。ちなみに足下は、やはりスポーツ用品店『ヒマラヤ』の優待で購入したウオーキングシューズ。定価1万2000円くらいの靴が、同社のセールのときに3990円だったとか…。

 −−家賃以外に一切現金を使わず、優待のみで暮らしているのは本当なんですね。

 桐谷 正確にいえば家賃の他に光熱費と、株の取引に必要なインターネット使用料はかかります。こうした費用は株の配当で賄っていますが、配当は微々たるものですから支払いを済ますと、手元にほとんど現金が残らないんです。そこで、食事や映画鑑賞、スポーツジムなどの娯楽は、すべて優待で済ますことにしたんです。

 −−何社くらいの株を持っているんですか?

 桐谷 優待付きの企業だけで400社以上の銘柄を保有しています。優待銘柄の数では、僕が日本一でしょう。

 −−食事は外食産業の優待で済ませるわけですね。

 桐谷 僕はカレーが好きなんですが、『なか卯』や『吉野屋』にはカレーがあるんですよ。『なか卯』だったら、500円の食事券でカレーにサラダの食事ができる。『吉野屋』のカレーは330円ですが、食事券は300円券なので、30円は現金で払わなくてはならない。そこでサラダや豚汁などを追加し、300円券×2枚で600円の食事をすれば、現金は必要ありません。

 −−カレー以外にも、好きな店はありますか?

 桐谷 『うな匠』という鰻屋が美味いんです。この店は『ジェイプロジェクト』という企業が経営していますが、僕はここの株を持っている。
 また、東京・西新宿に高層ビルを持つ『野村ビルマネジメント』は、4000円の食事券を優待してくれるので、49階のレストランで刺身定食なども食べたりできますよ。
 そうそう、『コロワイド』という企業は、株主優待のサービスでは一番評判のいい企業です。とんかつ屋の『銀豚』、居酒屋の『甘太郎』と『北海道』、『ラ・パウザ』というパスタ屋などの優待があります。しかも食事券ではなくポイントカードだから、1円単位まで細かく使用でき、使い勝手がいいんです。

 優待付き株を発行する企業は、何も外食産業だけとは限らない。一見、食事や食材と何の関係もない企業が、株主優待として食材を贈る例は多くあり、桐谷さんはそうした優待制度を活用。家で食べる食事もすべて“もらい物”である。

 桐谷 優待に米をくれる企業は、土地活用やマンション経営の『東建コーポレーション』。魚沼産コシヒカリがあるんですよ。スーパーマーケット・チェーンの『エコス』にも、米の優待があったはず。他にお米券を送ってくれる会社もある。
 また、さっき言ったカレー。レトルトカレーを贈ってくれる企業は多いんですよ。『大成ラミック』は食品を包装するフィルムを製造している企業ですが、優待にレトルトカレーがある。他にもうどんセットやお茶、水、冷凍した魚などがそろった企業もあります。
 全国の名産をカタログ販売している会社『マイスターエンジニアリング』に至っては、季節によって旬の果物を選べるので、ビタミンも摂取できるわけです(笑)。

 −−しかし、日常生活というのは食事だけでなく、さまざまな雑貨も必要では?

 桐谷 大丈夫。『日本製紙』の株を保有していれば、トイレットペーパーや高級ティッシュは賄えます。化粧品会社の『ノエビア』は株主に太っ腹で、税込み2万1000円分の同社商品を年2回。僕は高級育毛剤をもらいました(笑)。

 −−クオカードも大量にお持ちですね。

 桐谷 クオカードは便利ですよ。飲食店やドラッグストアで使えますし、期限が設定されていないカードもありますからね。『伊勢丹』や『高島屋』などのデパートも期限のない商品券を優待してくれます。ドラッグストアの『マツモトキヨシ』の商品券も、期限はありません。

 桐谷さんが現在保有する株式の額面は、時価1億2000〜3000万円ほど。アベノミクスの好影響もあり、最近は利益も上向き傾向にあるらしい。
 とはいえ、桐谷さんにはこの株を現金化する気持ちは、さらさらない。

 桐谷 1億円の現金を銀行の5年定期に預けても、1年で利息は税込みで4万円にしかなりません。ところが優待のある株なら、配当が年約200万円、優待が金額に換算して約800万円。合計1000万円の暮らしが送れるわけです。
 僕は財テクのピーク時に時価3億円は保有していたんですが、リーマンショック以降、一時は5000万円まで下がってしまった。少しずつ回復し、今は1億円を超えましたけど、優待は相場の変動に関係なく安定しているんです。優待を目的としたほうが、生活には困らないですね。

 −−映画も株主優待券でよく見るとか…。

 桐谷 今日もこれから、映画館を2軒はしごするんです。期限がもうすぐ切れるので早く見ておかないと…。
 東京の錦糸町に『楽天地』という商業施設がありますが、この施設の中に映画館があります。『東京楽天地』という企業の株主になれば、招待券をもらえます。映画を見たら、近くのスポーツジム『ルネッサンス』に寄る。もちろん、株主優待です。
 錦糸町には去年、スカイツリーがオープンしたでしょう。散歩するにも楽しい街なんですよ。映画、スポーツジム、散歩とセットでレジャーを満喫できます。
 そういう地域は他にもあって、さっき言った埼玉の川口もとんかつ、映画、アウトレットでの買い物、散歩がセット。そういう楽しみがあるから、優待制度はやめられないんですよ。
 あ、そろそろ映画の時間だ(といって、桐谷さんは腕時計を見る)。

 −−もしかして、その時計も優待でゲットしたものですか?

 桐谷 この時計? これは、電池が切れていた時計が家にありましてね。ビックカメラの優待券で電池を代えてもらったんです。電池交換900円を、優待でもらった1000円の商品券でしてもらいました。
 そうそう、家電量販店の優待もいいですよ。セールのDVDは1490円。2枚選んで、1000円の商品券3枚で支払いました。

 とことんまで元をとる桐谷さんの優待生活−−損をしない生き方を、我々も学ぼうではないか。

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