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2014年夏の甲子園情報 「今年は代表校予想が当たらなかった」の声

 『第96回全国高校野球選手権大会』が8月9日に開幕する。だが、今夏は良い意味で“マスコミ泣かせ”の大会になりそうだ。いや、すでに高校球児の健闘に泣かされたマスコミも少なくないのだ。
 「今年は主役になるはずだった安楽(智大=済美)クンも高橋(光成=前橋育英)もいません。ひょっとしたら、今秋のドラフト会議では全国区では無名に近い球児が1位指名されるかもしれません」(在京球団スカウト)
 最速156キロ右腕・安楽、昨夏のV投手・高野も地方予選で散った。

 しかし、今大会が盛り上がらないということは決してない。岩手県代表・盛岡大付の松本裕樹(3年)は最速156キロを誇り、4番バッターとしても(左打)、通算56アーチを放っている。地方予選の段階で、この“新・二刀流”のもとには地区担当スカウトだけではなく、チーム編成に強い影響力を持つスカウト部長、編成本部長、GMも駆けつけている。予選5試合(30イニング)で25奪三振をマークした北陸のドクターK・森田駿哉(富山商=3年)、今春センバツで1試合2アーチを放った岡本和真(智弁学園=3年)、ストレートで三振の奪える九州の雄・佐野皓大(大分=3年)など、ブレイクしそうなスター候補もいる。
 「地方予選で散った学校に『逸材』がいるのは昔から変わっていません。でも、その傾向が近年強まってきた」(前出・同)

 夏の甲子園大会前、スポーツ報道に定評のあるメディアはその特集季刊誌をまとめる。某有名誌を見ると、高校球児8人の単独インタビューも掲載していたが、そのうち、甲子園に勝ち上がってきたのは2人だけ。また、別の有名季刊誌は優勝校予想を掲載していた。「本命、対抗」と分け、都道府県ごとに3〜4校を『タイトル表記』していたが、その予想は半分以上外れており、実際に勝ち上がった代表校に関しては数行程度しか触れていない県が半分以上あった。
 「各地域に密着する高校野球フリークのライターがいて、30人以上が昨秋大会、今春の大会を取材しています。協力関係にある地元紙に情報提供をお願いし…」(雑誌関係者)

 そういう筆者も某媒体に頼まれ、関東地区と中部地区の一部の代表校予想を出したが、悉く外れてしまった。
 “言い訳”になるが、東京都はクラブ活動に関する自己推薦制度を導入した公立校が多く、本来ならば強豪私立で活躍していてもおかしくない逸材がいる。千葉県にも『スポーツ学科』を新設した公立校があり、ノーシードの県立校が上位進出している。
 茨城県大会決勝戦でのこと−−。代表の座を勝ち取った藤代は前評判も高かった。しかし、決勝戦でぶつかった霞ヶ浦にはプロスカウトも注目する好左腕・上野拓真がおり、
 「藤代は左バッターが多い。上野は左打者の膝元に好球を放るので手こずるのではないか」
 と、予想されていた。藤代は試合序盤に大量得点を挙げた…。

 何が起こるのか、分からない。それが高校野球の醍醐味である。公立校の自己推薦制、スポーツ学科新設によって、高校野球の奥深さを再認識させられた。(一部敬称略/スポーツライター・飯山満)

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