辻は4月中旬から体調を崩して舞台「何日君再来(イツノヒカキミカエル)」の稽古では、台本をまともに読むことができずに舞台を降板。
所属事務所は当初「急性胃腸炎で10日間の安静が必要」とごまかしていたが、その後は妊娠を隠しきれなくなり、今回の発表になった。さらに結成したばかりのユニット「ギャルル」を脱退するなど各方面に迷惑をかけっ放しだった。
タレントというのは、一年先のスケジュールが入っている。CMだって予定されている。特に歌手は、会場を押さえる都合から1年前のスケジュールが組まれているだけに、妊娠で仕事をキャンセルするなど、とんでもない話である。
最近の女性タレントは、腰掛け的に芸能界に入り、いい男を引っ掛ければサッサと結婚して引退することなど何とも思っていいない。かつて大女優の杉村春子は、子供よりも仕事を選んで堕胎したと告白していたように、プロ意識の塊だった。
しかし最近は、全く逆である。トップ女優を目指してスター街道をひた走っていた竹内結子は、第3コーナーを回って直線でトップに立ったときに、リタイアして肌馬になって妊娠退場。NHKの女子アナウンサーでさえできちゃった結婚をしているくらいだから、民放の女子アナウンサーのできちゃった結婚は今では珍しくない。
今の時代は、「やるな!」とはいえない。隔離することもできない。この際テレビ局のアナウンス部は、入社試験の問題に避妊のやり方を入れたほうがいいだろう。そして芸能プロは、歌と踊りをレッスンする前に避妊のやり方をレッスンした方がよい。
なにしろ男任せのコンドームだけでは避妊は解決できない。女性タレントになるにはピルを飲むことを契約条件盛り込む必要だってある。そしていっそのこと、音事協で避妊の講習会を開いたらいかがだろうか。
芸能プロダクションにとって、ここまでできちゃった結婚は深刻だ。