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巡査長が被害相談女性と不適切関係持った上、しつこくメール送信

 詐欺事件の被害相談に来た女性と不適切な関係を持った上、メールを多数回送ったとして、鹿児島県警は6月20日、元鹿児島西署刑事課で県警警務課付の巡査長(54)を停職6カ月の懲戒処分とした。

 県警監察課によると、巡査長は鹿児島西署に勤務していた10年5月下旬、女性から詐欺事件の相談を受けた。被害届で携帯電話番号を知った巡査長は、後日連絡を取って、鹿児島市内のホテルで性的関係を持ったという。

 その後、横川署地域課に異動した巡査長は、今年1月中旬から2月下旬に、「会いたい」といった内容のメール237通を女性に送信。そのうちの78回が勤務時間中だった。女性が2月、県警本部に相談して発覚した。女性は「メールがしつこくて困っていた」と話しているという。

 巡査長は既婚者で、事実関係を認めており、反省の色を見せている。

 県警は監督責任を問い、当時の上司だった県警鑑識課の男性警視(58)ら5人も本部長注意や所属長訓戒などとした。

 勤務上知り得た情報を元に、被害相談をした女性と不適切な関係をもった上、勤務時間中にメールを送ったことは職務専念義務違反に当たるとして、県警は懲戒免職の次に重い停職6カ月の処分を下した。なお、巡査長は20日付で、依願退職している。

 仮屋浩治・県警首席監察官は「関係者及び県民の皆様に深くお詫びしたい。職員に職務倫理を徹底し、再発防止に努めてまいりたい」とコメントしている。

 困って相談に来た被害女性と、立場を利用して性的関係を持つなど、警察官にあるまじき行為である。
(蔵元英二)

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